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あ、れ?(幸輝)
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――ピコパコピコン
また...
もう、とらないで。って言ったら、あっくん困るんだろうなぁ...。
でも、嫌だなぁ。こんなの、
全然、楽しくないもん。
せっかくの温泉なのに。
「もしもし...あぁ、はい。」
壁に向かって話すあっくん。
後ろから抱きついてみようか、とも思った。
けど...
また突き飛ばされたらどうしよう。とか
あっくんは嫌なのかもしれない。とか
今までなら、絶対に考えなかったことばっかり
頭の中を支配していって...
遊に会いたいな。
帰ったら、真っ先に会って話したい。
まぁ...それまでに元通りになりたいけど。
「コウ」
「な、に?」
何時間ぶりかに呼ばれた名前に
驚きと、喜びで声が震える。
恐る恐る上げた顔だったのに、
目の前の困ったような顔に目を奪われる。
こんなに、寂しい思いをしてもなお
怒ったりできない。
好きとか、嫌いとかいう以前に
そんなこと考えられないほどに、キレイなのだ。
少しうっとりしていた僕とは対称的に
あっくんの顔はだんだんと険しくなって行く。
「コウ、ごめん。」
なんの話かわからなかった。
「帰らなきゃいけなくなった。」
どこかでそんな気はしていた。
ただ、現実になるなんて想像できなかっただけで。
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なかなかうまいこといかなくて、更新できずすみませんm(__)m
次回から当分、シリアスな感じになります...
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