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やっぱり、変だ。(遊)
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「はつ、じょう?」
教授も目を丸くしている。
当たり前だ。コウには番がいる。
発情期がくるはずがないんだ。
本来なら、の話だけど。
「ちょっと、君!!
これ、どういう状況?!
天野くんには番がいるだろう?!
君がそうなのか?!」
「違います。」
よくわからない。
けど、わかることは幾つかある。
「多分、拒絶反応が出ています。
原因は分かりませんが、番が関係しているみたいです。
『捨てられるのかな?』って言ってました。
あと...」
「わかった。死にたいんだろう。」
僕の言葉を冷たく制す、教授。
その行動で、コウの状態の悪さが伺われる。
「君、もしかして佐々木くんか?」
「はい。」
「オメガ医学科、唯一のベータだったな。」
あぁ、それで有名なのか。
「君の判断は正解だ。
番に連絡してはいけない。当分会わせるな。
天野くんは番と同棲でもしてるか?」
「確か...」
「連絡先は?」
「多分、繋がります。」
「わかった。天野くんは任せて。
当分返せない、ドクターストップだ。とでも伝えて。」
「はい。」
テキパキと指示をした後、教授はコウの肩を抱いて
相談室へと入っていった。
言われた通り、連絡する。
篤哉...出てくれるかな?
――プルルルルル...
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