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久しぶり。(遊)
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――プルルルルル...
――プッ
「...もしもし」
よかった。出てくれた。
「久しぶり、篤哉。
俺、遊。」
「うん、わかるよ。バカじゃない(笑)」
色んな話したい。色々聞きたいことがある、
けれど、それはできない。
コウが大変なんだ。
談笑はしてられない。
どっかで、コウの番が篤哉じゃないことを祈って。
「篤哉、お前番いるか?」
「あぁ、いるよ。
なんで知ってるの?」
「天野幸輝?」
「えっ...!!」
そりゃおどろくよな。
3年間、ほとんど音信不通だった奴が急に連絡寄越して、
しかも、恋人の名前を当てた。
「なんで...
まさか、コウに!!!」
焦った声を上げる。はじめて聞いた。
こんな焦った篤哉の声。
「友達なんだ。大学の。」
「あぁ、そう。
それで、なんでその話?」
言いづらい。
「コウ、今大変なんだ。
当分、番には会わせるなって言われた。」
「は・・・?なんで?」
「ドクターストップ。
俺も、医者志望者として会わせられない。」
「なんで?!
今どこだ、おい!!教えろっ!
遊っっ!!!」
なんで、怒鳴られてんだ。俺。
そんなに言われたら、意志が弱くなるじゃないか。
「ごめん。
コウのためだから。」
――プツッ
「篤哉、ごめんな。」
今のコウはお前に会わせられない。
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その頃、電話の向こうの篤哉くんは…
篤「ふざけんなヽ(`Д´#)ノ ムキー!!」
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