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再会(遥翔)
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「ゆきちゃん。起きて。」
「んんー。おはようございます...」
ゆきちゃんは、ボーッとして
寝癖バッチリの髪の毛を右手で撫でながら、左手で目を擦る。
「ゆきちゃん、体調はどう?」
まだ寝ています。といった様子でコクンと頷く。
体のほうは大丈夫みたいだ。
「気分は?」
「ちょっと、ふあん。」
するする、と手を伸ばして僕のシャツを握る。
こういう時だけとはいえ、甘えてくれるようになっただけましになった。
ATSUさんと電話した後は、もう...
泣くは、喚くは、吐くは、包丁もつは...
大変だった。
まぁ、仕方ないと言えば仕方ない。
あんなこと言った僕も悪いしな。
あれから、約1週間。
発情期がちょうど収まっただろう頃。
ATSUさんと会う約束をした。
今日がその日なのだ。
電話のこともあり、結構不安なんだろう。
ずっと僕の後ろにくっついてくる。
僕が振り向くと、焦って後ろを向いたり
近くのドアを開けてみたり。
すっごく面白い。
――さっ(遥翔が後ろ向く音)
「トイレー...」
――がちゃ
「ゆきちゃん。そこお風呂だよ。」
「っっ!!!
はるさんの意地悪!!!」
訂正。すっごくかわいい。
「ゆきちゃん。もう行ける?」
「...はい。」
あ、そうそう。
教授に抑制剤を飲め。と言われたんだった。
「ゆきちゃん。薬のんだ?」
「はい。」
よし、行こうか。
僕の運命の番を、他のαから奪いに。
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次回、修羅場です。
遥翔はただ優しい設定だったのに、急に肉食系に...
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