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間崎 篤哉(幸輝)
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高1の春。
あっくんと初めてであったのは、入学式だった。
クラスが一緒になって、委員会が同じだったのがキッカケで仲良くなったんだっけ。
その年の夏。
僕に、発情期が来た。
僕は、ずっとβだと思ってた。
理由は 両親がβだから。
話を聞くと、僕は貰われた子らしく
二人と血が繋がっていないことがわかった。
さほど 悲しいとは思わなかった。
本当の親なんて、全く知らないし
僕にとっての親は、義理だとしても二人だったから。
それから、あっくんに告白をした。
振られることが前提だったから
告白され返したのはびっくりしたんだっけ。
付き合って、少ししてからあっくんの夢の話をきいた。
『アイドル』
頑張っているのを知っても、他の子とベタベタされるのが嫌だった。
だから、「番になろう。」ってあっくんの言葉を
喜んで受けた。
噛まれた時は、すっごく痛くって…
というか、初めてだったし、後ろもなかなか痛かったんだけど…
それでも、幸せだった。
この5年間。
あっくんと番になって、後悔したことなんかない。
僕には、あっくんだけで。
あっくんには僕だけって、思ってた。
でも、違った。
凛さん?といつから番なんだろう。
なんで、番おうと思ったんだろう。
僕はどうするつもりだったんだろう。
はるさんに、出逢わなければ。
僕は、ずっとあっくんに騙されたまま。
ずっと、僕だけがあっくんの番だと思ったまま。
何も知らないまま、気づかないままに
いつか…いつかの時に。
あっくんだけの いつかの時に
この前みたいに、「実はもう一人番が…」
なんて言われて。
僕は、どうしてただろうか?
はるさんが居てくれてよかった。
あっくんの事、ちゃんと整理つけなくちゃ。
だって、ずっと嘘ついてたのと同じじゃん。
僕だけだって言ってくれてたのに…
…はぁ。
もう、番じゃないんだなぁ。
何かが無い、喪失感が凄くて。
ちょっと開きかけた瞼を、無理矢理閉めて
また寝ることにした。
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【数時間後】
遥「ゆきちゃーーーん、起きてー??」
幸「んんん…は、る」
遥「…?!!!!ゆきちゃん(感動)」
遥(ああああああ、初めて寝言で僕を呼んだ!!
どうしよう、嬉しい嬉しい)
【その頃のゆきちゃん】
夢の中で はるさんに追いかけられていました。
どうやら、怖くて呼んだらしいです…
残念だったね、遥翔♡
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