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幸せ。(幸輝)
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「ん…」
見慣れた天井。見慣れた部屋。心地いい体温。
「コウ。大丈夫?」
「えぁ?!!!あっくん!!!」
なんで、なんで…
だってほら、番居るんでしょ。
僕とは、もう番じゃないんじゃんか。
確かに、助けは求めたけど…
良くてはるさんのところだと思ったのに、
最悪来てくれないって思ってたのに…
「あっくん、なんで?」
「ん?どうしたの?」
『なんで、来てくれたの。』
聞きたいけど、答えが怖くてできなかった。
と、ベットの隅に置いてあるケータイに目が行く。
…まだ僕らにも、繋がりがあったんだなぁ。
ふと、自分の腰に回された腕に気づいた。
この前、僕あっくんに触れなかったよな…?
今 抱きつかれてるんだけど?!
…治った?
「あっくん、あっくん」
――ちゅっ
「?!!コウ?!」
あ、ちょっと嫌なだけだ。気持ち悪くなんない!
拒絶反応が薄くなってきてる、ってことは…
いつか治る…?
なんでかな、嬉しいはずなのに。
はるさんの顔がどうしてもチラつく…
…ん?はるさん?
……あれ、なんか忘れてる気がする。
「あっくん、今何時。」
「8時」
…遅刻だ。
「あっくん、お仕事は?!」
「あ、あぁ。行くよ…」
あれ…?
あっくん、どうしたんだろう…?
おかしい、なんか様子が変だ。
「あっくん、なんかあった?」
「なんにもないよ。」
「嘘。」
挙動不審で『大丈夫』と言われても、説得力なんかこれっぽっちもない。
むしろ、怪しくなるだけだ。
「そ、れより!コウ。学校だろ?!」
「コラ!誤魔化したでしょ、今!」
「帰ってきたら、話すから。
だから、ここに帰ってきて。」
すがり付くように、抱きつかれたその腕には
いつものような余裕はなくて
必死にしがみついているみたいで。
僕は、それ以上問い詰めることはできなかった。
さて、荷物だけどどうしようか。
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幸輝は無自覚だけど、心が揺れてきています。
運命の相手、絶対に好きになる 遥翔。
最愛の恋人、理解なら誰よりある 篤哉。
幸輝には、両方という言葉ありません。
番ってしまえば、他のαと…なーんて無理です。
ましてや、遥翔と番えば 篤哉には会えなくなるかもしれない。
もしも、自分がそんな状態になったら
あなたなら どちらを選びますか?
…とか、いってみたかった笑
ちなみに、私は海音推しです♡
海「へぇー、そうなの。
裏側まで知ってて、そんなモノズキもいるんだねぇ」
篤「俺は?ねぇ、俺は…?!」
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