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自覚したら(幸輝)
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…なんだろう。
あっくんとちゃんと話して、踏ん切りつけられたからかな?
はるの気持ちをちゃんと考えられる。
自分の本能に従ったっていいんじゃないか、とか思える、今日この頃。
そりゃね、僕の本能なんかαに逆らえないってことぐらいで…
しかも 運命の番のはるの事を嫌いになる訳がなくて…
…好きにならないはずがない。
それでも、今まで「そんなことない!」って押し切ってきたのは
あっくんがいたから。
僕の心のどっかに、あっくんとの関係を、大切に築いた物を
こんな無残な終わり方にしていいのか、って
きっとそう思ってたから。
「ゆきちゃん、大丈夫?
ぼーっとしてるけど、だるかったりするの?」
目の前で的はずれな心配をするはるが面白い。
「ゆきちゃん、ねぇ、大丈夫?
……なんでだんまりさん?」
いじけてしまうはるがかわいい。
「ゆきちゃん…ちょっと…
返事しろ。」
「ふふっ」
たまに、焦りすぎてαっぽくなるのがかっこいい。
「体調悪いのかと思った。
大丈夫?考え事?」
「んーん。ちがーう。」
「じゃあ、なに」
「はる観察日記」
好きだよ。たぶん。
「なにそれー!やめて、恥ずかしいから!」
「やーだ。はるのこと見てるー」
ねぇ、好きだよ。きっと。
「あ、」
「へ?」
「ゆきちゃん、大好き。」
「うん。好き。」
…たぶん、好き。
「ゆきちゃん、僕のことすきって…」
えっ…?
僕なんも言ってないのに…
「な、に、なんの話?!」
「さっき、そう言った!」
やば、無意識に声出てた…
「たぶん!!たぶんね。」
「そっか、そっかぁぁ
ふふふ♡幸せだなぁ」
なんだろう。これでいいのかな。
軽すぎないか?
せめて、一線は超えない。
ちゃんと、すきって言えるまでは。
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