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ふわふわ(幸輝)
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またテストが近づいてきた。
憂鬱な日々…
寝不足なのか 頭がぼーっとする。
あっくんの一件から、カウンセラーの先生と仲良くなった。
僕の体調を気にしてか、先生は毎週末僕を呼び出す。
そして、色んな話を聞いてくれる。
この時間は凄く安心するし、元気になれる。
僕も、先生みたいなカウンセラーになりたいな…。
「コウ!」
昼ごはんを食べにお気に入りの食堂に向かう途中、
聞きなれた声に呼び止められた。
「遊!久しぶり!」
「ごめんなー、最近忙しくてなかなか話聞けなくて。」
それが 不思議と大丈夫。
がんばってやれてると思う。
はるに ちゃんと好きって言えるまでは
一線は超えない。
発情期が来ても、薬効くだろうし。
それと、あっくんにはもう極力会わない。
別に会う必要があるとも思ってないし。
「コウ?」
「へ?!あ、ごめん…考え事してた!」
遊の話ガン無視してたー…。
「大丈夫?なんか顔も赤いし。
熱でもあるんじゃない?」
どれどれ、と伸びてきた手がなんでか凄く嫌で。
自分でも何でかわかんないくらい嫌で。
――パシンッ
「あ、ごめ…」
「ごめん、ごめん!
今のはこっちが悪い。コウは悪くないよ。
…発情期近いの?」
…予定ではあと一週間先。
ギリギリ テストにかからなくて良かったと思ってたんだから。
「先に薬飲んどきな。
水取ってくる。」
「ありがとう。」
なんだろう、確かにふわふわするかも…。
熱かな?
それならそれで 治さなくちゃ…。
「風邪薬と抑制剤って両方飲んでも良かったっけ…?」
目の前のΩ専用医師の卵に聞く。
と、彼は「うーん…」と少し考えた後、
「わかんないけど、止めたほうがいい気がする」と
なんとも曖昧に返してきた。
…帰ったら、はるに聞いてみようかな。
とりあえず、今は抑制剤だけを飲むことにした。
今すぐに発情期が来たら大変だけど、
風邪ならまだ猶予があるかなって思うから。
「あ、やべ…
10分前に講義室来いって言われてるんだった!
コウ、ごめん!俺もう行くわ!」
「うん、またね」
「風邪、早く治せよ」
遊はかばんをひっつかんで、走っていった。
忘れずに、はるに聞こう…。
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ここから少しシリアス展開がやってきます!
苦手な方は飛ばして…と言いたいところですが
飛ばしてしまうと話の流れがわからなくなってしまうので
頑張ってください!
一瞬で終わりますから!(たぶん)
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