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僕が 番だから。(遥翔)
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――ビリビリっ!
「っく…」
この、腰のあたりに走る電流
頭を麻痺させていく 感覚
目の前の腹黒アイドルなんか、構ってられない。
ゆきちゃんが…
近くにいるのか、ただ目を覚ましただけなのか…
そこまではわからないけど、なんせ意識が戻ったみたいだ。
「……ゆきちゃん」
聞こえないように言ったつもりなのに、
こいつは地獄耳なのか…
「あぁ?!コウがどうしたんだよっ!」
と、胸ぐらを掴み直す。
離せ、と言ったところで離さないだろーなぁ…。
と、そこで。
テレビか何かで見た、不審者への対応に挙げられていた技を繰り出してみることにした。
「いてぇなっ!このやろっ!はーなーせーーーっ!」
して、見事に成功した。
こいつはどうでもいい…
ゆきちゃん…
…匂いが、廊下の方からする。
無意識にその香りに誘われて、廊下の方へ行く
もう少しで廊下だって時に、
車いすに乗ったゆきちゃんを見つけた。
「ゆきちゃんっ!」
「コウ!!」
こいつが近づくのなんか、ほとんど無視して
ゆきちゃんの方へ駆け寄る。
だって、僕は ゆきちゃんの番なんだ。
こいつなんかに負けない。
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