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運命を探して(幸輝)
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温かい体温、優しい束縛。
耳元で響く…はるの声
「ごめん、なさい」
心配かけて。
「ごめ、なさい…」
迷惑かけて。
「ごめっ…」
ちゃんと相談しなくて。
「ゆきちゃん、そんなに泣かないで。
今度からはちゃんと 僕に言うこと。
それでチャラ。ね?」
優しく笑いながら、僕の涙を拭う。
そんな はるを見上げてて、ふと言いたくなった。
「はる…好き」
「えっ」
そんなに驚かなくてもいいのに。
僕変なこと言ってないし。
「コウ。」
今まで はるが近くに居たから気づかなかった。
あっくんの匂い…。
名前を呼ばれただけで、鼻につく。
「…ゃ、やだ」
弱々しい声が無意識に出る。
治ったと思っていた、拒絶反応だ。
「ゆきちゃん?」
あっくんが一歩ずつ近づいて来るたびに
『嫌だ』が強くなっていく。
来ないで。お願い。もうこれ以上近づかないで。
耐え切れなくなってはるを見る。
「おい、腹黒。
それ以上こっち来んじゃねぇ。」
「あ?!」
…?!
はる…?!!!
いつもの笑顔で優しいのはどこに行ったの?!
「てめぇこそ。
人の番 横取りしといて、よくそんな事が言えるもんだ」
…やば。本格的にあっくんおこってるじゃん。
「あぁ?!ゆきちゃんの本来の番はおれだっつーの。
お前が先に喰ってるだけだろうが。」
俺って言った!
てか、口悪!てか、怖!てか、独占欲!
めっちゃアルファ感バリバリ!
初めて見た…
「じゃあ、その大事な番をなんでお前が守ってねぇんだ!」
…あっくん?
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