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恋に落ちる時はジェットコースター
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初めて、舞台上にいるあの人を見た時は全然次元が違うと思っていた。
堂々としていて、立っているだけでも溢れる色気。
当時生徒会副会長だった会長は、当時の会長を霞ませるほどに目立っていた。
進級しそんな人が会長になるのは必然的で。
あの時見惚れた俺は、2年から入れる生徒会に全力で立候補した。
あの人になら抱かれてもいい。
ストン、と林檎が木から落ちるように恋に落ちた。
そう、林檎が落ちるように。ストンと。
だけれど今は、嵐のように吹き荒れる風の中ジェットコースターで登上している気分だった。
「あ、あんまり、その、見ないで下さいっ!!」
「いやいや、シュウ、初対面の人はびっくりだから見ちゃうでしょ」
プリントで顔を隠し恥じらう、会長。
そんな会長を宥めながら挨拶するように促す書記の先輩。
チラリ、とプリント越しに目があった瞬間心の中のジェットコースターは急降下した。
つまりは、最初を遥かに上回る速度と勢いで改めて恋に落ちた。
手短に言えば、ぶち犯す。そんな気分だった。
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