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死にたがりな俺とカウンセラーな君8『天才な俺は兄になった。』【アブの過去】
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俺は天才と呼ばれている。だけど、昔は違った…何もできない、ただの『薬を作れるだけ』の天災だった…。
そんな俺の、昔の話をしよう…。これは、俺が9才の頃…。
母「この役立たずっ!!」バシンッ
あぁ、またやっちゃった…。薬作り、失敗しちゃった…。
だって何もわからないんだもん…。お母さんが分量とか全部言ってくれるけど、何言ってるかさっぱり分からないし…。
母「あんた、超能力の薬ぐらいまともに作れないの?そんくらい作れる様になりなさいっ!!この天災めっ!」
アブ「は…はい。」
俺は、お父さんを俺が生まれてすぐに亡くし、しかもお母さんに名前で呼ばれた事は無い。
??「お母さん、兄さん、何してるの…?」
母「あら~、セピア~❤何でも無いわよぉ~❤あっちでゲームでもしてなさい❤」
セピ「は、はぁい…。」バタンッ
さっき入って来たのは、俺と三つ年下の弟、「セピア」だ。
セピアは、俺と比べて何でもできる…。小学校は、特進クラスの学校に通っており、頭の良さも高校1年生級。言わゆる『天才』だ…。
俺は『天災』でセピアは『天才』かぁ…。
そんなある日、俺はこんな物を見てしまった…。
~二年後~
学校の帰り道、家の前を通ったら、
ピロロロロ~ン
ピアノの音が聞こえた…。
あっ!!これはセピアが弾いてるピアノの音だっ!!
早く近くで聞きたいっ!!!
そんな事を思いながら家に入り、リビングの部屋の扉を開けようとした。すると…。
母「なんであなたはそんな子になっちゃったの…!!!ここ違うじゃないっ!」
セピ「すみません…お母さん…。」
母「役立たずっ!!」
役立たず…?セピアが…?でも確かにセピアは誰もが天才だと思うほどの頭脳を持っているはず…。
そんな事を思いながら、セピアの目を見て見た。
そしたら、二年前の様なセピアの綺麗な瞳の面影は無くなっており、目は藍色に濁っており、目に光は通っておらず、まるで死体のようだった…。
セピ「お母さ~ん、これ、な~んだ?❤」
母「…?それは…。…!?なんで…あなたがそれを…!?」
セピアが持っていたのは、俺が無理矢理お母さんに作らせられた毒だった…。
セピ「あ~、、分かっちゃったぁ??まぁ良いや!お母さん❤口開けて?❤」
母「や…あぁ、、、いやぁあああああっ!!」
セピアは、今までに見たことの無い狂気じみた顔でお母さんに無理矢理毒を飲ませようとしていた…。
セピ「おい、ほら飲めよ。ババア!!僕と兄さんにした事全部分かってるだろぉ!!」
セピアはそうお母さんに言うとお母さんの口を自分の手で無理矢理こじ開けた。
母「ふいまへんっ!!ふいまへんっ!!ふいまへんっ!!もうひまへんからぁ!!ゆるひてぇっ!!ふいまへんでしたぁ!!うわぁああああああああ!!!!」
お母さんは泣きながらそう言ったが、そんなの無視してセピアは笑いながらお母さんの口の中に毒を流した。
母「う…あ゙がはっ゙…ごぼ、、あぁ゙あ゙…ぁ゙。」
しばらくして、お母さんは何も言わなくなった。死んだという事だろうか…。
セピ「もう来て良いよ…。兄さん…。」
アブ「…!?」
セピアは、俺が除いてた事に気づいてたらしく、こちらに手招きをしてきた。
俺が素直にリビングに入ると急にセピアが抱き着いて来た。
セピ「ごめん…本当にごめんね…。兄さんが今まで何されてたかも分かってた癖に知らないふりしてたんだ…。」
アブ「セピアが謝る事じゃない…全部はあいつが悪いんだから…。」
セピ「…ねぇ、近くに俺達みたいな人を預かってくれる施設があるんだって。そこ行こうよ…。」
アブ「うん…良いよ…。」
セピ「じゃ、兄さん行こ。」
アブ「うん。」
そうして、俺達は施設に預かってもらう事になった。
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