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死にたがりな俺とカウンセラーな君11『天才な俺は兄になった。』【アブの過去】
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ボワボワボワッボワ
俺の目の前に映っている景色は、家の中が火に囲まれており、酸素不足でお母さんが目の前で倒れている姿だった。
何故…こんな事になってしまったんだろう…。
それは、俺が学校から帰って来た時だった。
今の時期はテスト勉強だから、帰って来るの結構早いんだよね~。
アブ「ただいま~。」
父「おかえり」ニコッ
そこには、俺にとって優しいお父さんが待っており、いつも通り『キヨ君にとって』最低なお父さんが待っていた。
けど…何か違和感がある…。
いつもいるはずのお母さんが居ない…。
俺は急いでお母さんとお父さんの寝室に行こうとする。すると、急に父さんが腕を掴み
父「どこに行くんだ。早く勉強をしなさい。」
と、お父さんが言ってきた。しかし、さっきのお父さんの優しい顔とは考えられないほど恐ろしい顔をしていた。
絶対何か隠してる…、いじでも寝室に行かなきゃっ!!
俺はそう思い、おもいっきりお父さんの腕を振り下ろし、そして寝室に行った。
そしたら…、
そこには、全面が火に囲まれており、酸素不足でお母さんが倒れていた。
父「あっははは!!…。いやぁ、バレちゃったかぁ…。まぁ良いや。もうこの家は無くなる。っていう事は、俺もアブも仲良し子よしで死んでいくって言うこと…。あぁ~、あの世が楽しみだぁっ!!」
いつの間にか俺の後ろに立っていたお父さんは、急に変な事を言いだした。
アブ「は…?え、?この家が無くなる…?…。!?まさか!?」
お父さんを避けてリビングなどを見に行くと、もう逃げ場が無いぐらい火に囲まれていた。
父「ハハッ、俺はもう死ぬ…。じゃあな…。アブ…。」
お父さんはそう言い、火の中に突っ込んで行った。
俺はどうすれば良いんだ…。
もう…、俺も死ぬしかないのか…。
そう思っていた時だった。
「兄さんっ!!」
後ろから声が聞こえた。
その声は、いつ聞いても癒される、懐かしい声…久しぶりに聞いた声…。
そう、セピアが居た。
アブ「セピア…!?お前、どうやってここに…!?」
セピ「今はそんな話どうでも良いっ!!兄さん、ここに隠し通路があるからここから逃げて!!」
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すみません。ここで一旦切ります。
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