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死にたがりな俺とカウンセラーな君12『天才な俺は兄になった。』【アブの過去】
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そう言って、セピアは床に付いていたドアを開け、手招きしてきた。
セピ「この火の大きさだと二人も逃げれる状況じゃないっ!!兄さん、早く行ってっ!!」
アブ「で、でも…、そんな事したらセピアが…!!」
セピ「僕の事はどうでも良いから…!!」
アブ「どうでも良くないっ!!一緒n「兄さんっ!!」ビクッ!!
俺が話てる途中に口ずさんできたと思ったら急に俺の頭をセピアの体へ近づけ、抱きしめて来た。
セピ「兄さん…。僕の事じゃなくて、自分の事を考えてよ…。僕は別に良いから…。兄さんが死んじゃったらそれこそ僕が本当に死んじゃうよ…。『兄さん、僕の分も生きて』…、お願い。これが、僕から兄さんへの最期のお願い。」
アブ「セピa……!?」ドンッ!!!
急にセピアが押してきて、俺は隠し通路の中へと落っこちてしまった。そして、俺が落ちている途中にセピアは、悲しそうな顔をしながらこちらを見て、
セピ「兄さん…バイバイ…。」
と言い、ドアを閉めた。
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僕は、兄さんを隠し通路に落として、ドアを閉めたあと、リビングの真ん中で一人、突っ立たまま、
セピ「兄さん、今までありがとう…。ずっと愛してます…。
さようなら。」
俺は、無事生き残る事ができた。しかし、俺の変わりに家に残ったセピアは亡くなってしまった…。
ニュースでは、セピアの死体が俺の死体だと言われていて、正直悔しかった。
しかし、俺はセピアに言われたあの一言を守って生きようと思った。
それに、俺はセピアの温もりを少しでも感じたくて苗字を香坂から城ノ内の戻したりもして、今は一人暮らしをしている。
今は保険の先生をやっていて、キヨ君とも、レトルトとも再開を得ているが、正体は明かさないままだ。
セピア…、俺は、お前の願いを守りぬくよ…。
『兄さん、僕の分も生きて。』
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