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ある日彼は道具の神様に所に行きました。
『相変わらず狭い所で作っているな。頼んでいたものはできたか?』
彼が入り口から声を掛けると部屋の中の前屈みになっている背中が動いた。
『もう少し待ってくれ。すぐに出来るからそこら辺にでも座っていろ』
そう道具の神はこっちを見て言うと、再び前を向いた。
仕方なく、医術の神は雪駄を脱ぐと部屋の隅に腰を下ろした。
昔から変わらないこの小屋は6畳の部屋が2つほどしかなく、道具の神はその一室の隅でいつも何かを作っている。
カンカン、しゅっしゅっ、トントン…
医術の神は彼が何かを作っている時の音を聞くのが好きだった。
目を閉じると、やがて疲れから睡魔が襲ってきた。
少しだけと、思い睡魔の言う通りにすると彼の作業音も徐々に小さくなっていった。
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