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「豚と鳥しかないんだけど…」
「嘘ウソ。今日“先生”が読み聞かせしてたの聞いてたから、言ってみただけだよ」
「あー百合先生か」
「うん。道具の神と医術の神の神話とか話してたよ」
「…そう」
「肉じゃがが、食べたい」
また哀しそうな顔をするから、私は好きな食べ物を言った。
「わかった」
そうすると彼はまた笑顔をみせた。
「…みち」
名前を呼んで、横になったまま彼に手を伸ばすと、彼は私の手に絡め取られたみたいにすぐ側に寝転んだ。
背中に手を伸ばし強くなりすぎないように抱き締めると彼の体温が心地よかった。
「みち」
「何」
「んー。気持ちぃい」
このまま寝てしまえそうだ。
単純だけど、みちが隣に居てくれるだけで私は幸せになれるのだ。
そのまま2人で、キスをしたり、触りあったり、じゃれあっているとみちの方が先に寝てしまった。
可愛いなと、安らかな寝顔を観察する。
医術が飛躍的に進歩したこの時代で私の命はあと、4年ほどだったりする。
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