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7 (R18)
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初めての騎乗位は、「好きだ」って確認し合った後だけに最高の気分だった。
今まで一方的に押さえつけ、無理矢理拓いて貫いて来た体が、オレの上でなまめかしく動いてる。
オレが息を詰めるたび、ふっ、と久保田が笑みを漏らすのが悔しくて嬉しい。
ちくしょー反撃だ、って思って腰を突き上げると、今度は向こうが「んっ」と息を詰めたりして、そんなやり取りに煽られた。
オレのシャツもやがて久保田に剥ぎ取られ、互いに裸同士で抱き合う。
今までだって久保田を裸に剥いたことはあったけど、今みてーな満足感を味わえたことはなかった。
白くて引き締まった体は、薄いけどそれなりに筋肉もついてて、スポーツやってた名残が見える。細いけどそんなにヒョロくもねぇ、オトナの体だと思う。
「隼人」
こそりと名前を呼ばれると、悦びにぞくぞくした。
「圭……」
オレだけに許された名前を呼び、惹かれてやまねぇ白い体に手を伸ばす。繋がったままキスすんのも最高に気持ちよくて、悔しいけど長持ちはしなかった。
久保田の中に白濁を散らした後、仰向けに脱力してると、埋めてたモノがずるっと抜かれた。
はあ、と息をつきながら、久保田がオレの隣に寝そべる。
少し気だるそうな様子を見せられると、萎えかけたモノが一気に勢いを取り戻すのも当然だろう。
「圭、まだいーよな?」
問いかけながら起き上がり、今度は逆に久保田に覆い被さると、彼はちょっと困ったように眉を下げ、「若いな」って笑った。
バカにされてんのか、感心されてんのか、それとも呆れられてんのか、よく分かんねぇ。拒絶されねーなら、どうでもイイ。
若いのは事実だし。男子高校生っつったらオレじゃなくても、性欲満タンな年頃だ。
「今更知ったんスか?」
ニヤッと笑いつつ、恋人の白い脚を押し開くと、久保田は「もう……」って苦笑して、されるがままに力を抜いた。
もう挿入するときに「ブレイク」なんて口にしねぇ。ビリヤードじゃなくて、野球でもなくて、セックスなんだって思い知る。
さっきの射精で淫らに泡をこぼしてるつぼみに、オレの肉を押し当ててゆっくりと埋め直す。
「は、あ……っ」
悲鳴以外の久保田の声を耳にして、またぞくぞくと甘い電流が駆け抜けた。
許されてんのが分かる。
そんで、今までだって、ホントは許されてたんだって悟る。力を抜いてくれてねーと、そもそもこんなスムーズな挿入なんてできねぇ。
「圭、好きだ」
正直に告げながら、奥まで貫いてゆっくり引き抜く。
恋人の体腔の隅々まで味わうべく、ゆっくり腰を揺らして内壁をこすると、久保田が「う、ああっ」と甘く喘いだ。
好きだと思う。無茶苦茶にしてぇ。けど同時に、大事にもしてぇ。一方的じゃねぇっつーんなら、相手のことも気持ちよくしてぇ。
「気持ちイイ?」
ゆっくり丁寧に揺さぶりながら、久保田の顔を見て反応を伺う。久保田は端正な顔を赤く染めて、照れ臭そうに「んっ」とオレにうなずいた。
色っぽくて可愛くて、そんな顔は反則だ。
さっきオレを「振り回してる」ってなじった本人に、気持ちごと掴まれて振り回される。もっともっと欲しくなる。
ゆっくりって思ってんのに、気持ちに体が添えなくて、腰の動きが早くなる。
「あっ、あっ……」
オレの先走る動きに合わせ、久保田の喘ぎ声も早くなる。
「あっ、んっ、そこ、っ!」
切羽詰まった声で告げられ、反射的に強く穿つと、久保田はもっと高い声で啼いて、びゅっと白濁を腹に散らせた。
3回めが終わった後、ケータイを覗いて時間を見ると、もう11時を過ぎててギョッとした。
「うわ、ヤベ……」
慌てて起き上がり、ベッドサイドから脚を下ろす。
前も12時近くになったことあるし、そん時は「遅いぞー」って軽く怒られただけだったから、大丈夫だと思うけど。さすがにそろそろ帰る準備した方がイイ。
名残惜しさを押し隠し、脱ぎ捨てた下着を目で探してると、「隼人」って腕を掴まれた。
気だるそうに横たわったまま、手だけ伸ばしてオレを掴む久保田は、どうやら起き上がる元気もねぇようだ。
「何スか? んな顔されたら、帰れなくなるじゃん」
ふっと苦笑しながら文句を言うと、「帰らなくていい」って言われた。
さんざん喘いで掠れた声が、また更に色っぽい。
「圭がよくても、親がよくねーんスよ」
そう言うと、更に「大丈夫」って。どういう意味なのかと思ったけど、どうやら久保田はオレがここに来る前に、先に親に電話してたらしい。
「今日は、泊まらせるって言っといた」
いきなりの告白に、またドキッとさせられる。
何度も押しかけて来たマンションだけど、泊まったことは1度もねぇ。それをいきなり許されて、喜びより戸惑いの方がデカい。
「恋人」なら、当たり前って思っていーんだろうか?
「……いーんスか?」
ドキドキしながら訊くと、「隼人がいいなら」って気だるい顔のままに言われた。
勿論、オレの方に断る理由なんかねぇ。「じゃあ」っつって、1つうなずく。
そしたら久保田は、見たこともねぇ顔でにこっと笑って――。
「その代わり、最後にしよう」
――と、そんなことを言い出した。
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