アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
寝場所
-
家に帰って、買った物をざっと整理して、魚を食べて、風呂に入って。
なんだか最近時間があっという間に過ぎていく・・老けたかな・・。有り難いことに明日は休みだ。少しのんびりしたい。
猫が枕を持ってウロウロしている。今日枕を猫に買ってあげた(叔父のお金で)。布団一式買おうかと思ったんだけど、そうだうちのソファ即席ベッドに出来るんだった、と思い出して、猫にはそこで寝てもらおうとしてた・・・・動物って狭いところが好きとか聞いたから、またタオルケットとかでもっふもっふにしてあげようと思って。
さっきもふもふセッテイングは終えた。俺はいつも通り自分のベッドの上。さっき猫はもふもふに包まれながらコロコロ転がっていた筈だ・・・・何故、出歩いておる貴様。
「・・・・何してんの、猫。トイレか?」
声を掛けると、俺はもう寝たと思っていたのか、ビクッと動きを止めた。枕をぎゅうう、と握りしめる小さい手。
「・・・・、猫?」
「・・・・あ、にゃ、んでもない」
動揺している。あからさまに動揺している。寝転んだ状態だった上半身を起こして猫を見ると、目が泳ぎまくっている。・・見てるだけで目が回りそうだ。
「どーしたんだよ、言わないと分かんねーだろ?」
「・・・・っ、」
問い詰めると視線は泳がせたまんまで、なぜだか顔が徐々に赤くなってる気がする猫の顔。
「ほら、ちょっとこっち来い。」
呼ぶとしっぽをピンとたてた。猫をベッドに乗せて、デコに手を当ててみる。
「・・・・熱は別に無さそうだな。」
デコから手を離すと、そのまま猫はするっと俺の布団に潜り込んできた。
なんだなんだ・・・・?
「・・あ、怖い夢でも見たか?」
返事は無い。けど耳がピクピクと動いた。
「ま、いいけど。ほら、もっとこっち来い。落ちるぞ。」
猫を引き寄せると、胸の当たりに顔を擦りつけてくる。くすぐったい・・・・
「うし、じゃあ おやすみ」
「・・・・おやすみ」
やっと聞こえた猫の声に少し安心して目を閉じる。それにしてもここまで動揺するなんて、どれだけ怖い夢だったんだろう・・・・って思ったところで、ふと疑問に思う。・・・・コイツ、寝てたっけ?さっき。俺の記憶ではコロコロ転がってるところしか記憶にない。
・・・・うーん。
まあ、いいか。俺はのんびり屋だから・・・・細かいこと考えるのは苦手だ。良い感じに睡魔に襲われて、俺は考えるのを止めた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
17 / 43