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叔父の家
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今は叔父の家の前に猫と2人。手を繋いで扉が開くのを待っている。
昨日の夕飯は魚三昧だった。塩焼き、煮魚、ムニエル、刺身・・・・。うえっぷ。もうしばらく魚は見たくない・・。夢の中でまで魚の宇宙人に追いかけられる羽目になった・・・・可哀想、俺。
猫は心底嬉しそうに頬張っていたけれど、今日の朝、また少し沈んでしまった機嫌は「良い子に出来たらチーズ」でまた挽回出来た。・・・・コイツの世界は食べ物で回っているらしい。
ーーーーーーガチャッ
開いたドア。
「あ!叔父さんおはよ・・・・・」
パタン
・・・・・・・・・・・・・・・。
ッドンドンドンドン!!!!!!!!「何閉めてんの!!!ちょっと!!!!お~じ~さ~んっっっ!!!!」
意味が分からない・・!!何でこっちを認知してるのにまたドア閉めるんだよっ!!!
「正嘉くん。僕は猫しか預からないよ。」
ドアがうっすらと開き、手だけがしっしっと払うように伸びてくる。
ガシィ
「はっはー!!!叔父さ~ん。この後に及んでどういうことなんですかねー?俺が2週間家を空けるとき猫は一時的にあんたに返すのは約束していた筈なんだけど・・?大人しくコイツ預かるまではこの手、離しませんからね」
扉の内側と外側で ギリギリと攻防戦が繰り広げられる。いつもの俺なら、あら~って思って実家にコイツ持ち帰ったかもしれないけど猫との生活で多少なりとも図太くなったらしい。だって何だか腹立つこのおっさん!!
「ま、正嘉くん!!ご老体に手荒な真似は止めてくれないか・・!!」
「素直に預かりますって言えばいつでも離して差し上げますが・・?」
俺、腕力ないけど握力だけは無駄にあるんだよね!!掴む腕を軽くねじるように掴み直すと、叔父は悲鳴を上げて降参した。 ヴィクトリー!!!!
お互いはぁはぁ息荒くしたままスッと空けられた部屋の中に入った。
通された和室の座布団に座ると、叔父がひそひそと小声で話しかけてきた。
「・・・・正嘉くん。お願いだから猫の姿に戻るように言ってはもらえないかな。」
その辺をふんふんと歩き回ってる猫を目で見ながら言ってきた。
「え?あーまあいいですけど・・・・
猫ー!ちょっと猫に戻ってくれるか?」
するとポンっと音がして、キレイな毛並みの猫が一匹現れた。
それを見てフゥと安心したような息を吐く叔父に疑問を抱く。
「・・・・人間の姿だと何か問題が?」
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