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黒いもの
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ーーーーーーーバンッ!!
リビングへのドアを勢いよく開いたら ビュン!! と何かが急落下してきて俺の視界を斜めにぶった切って、左端にあったでかい黒い塊に直撃した。
「ぐはっっっっ!!!!!!」
腹から出たような太い声が部屋中に響き渡った。逆光でこっちから見ると全て黒く見えるけど・・その黒い塊から、さきほどビームのごとくぶつかっていった何かが塊の上の方からフラッと立ち・・上がった・・?
その様子がたくさんの戦士の死体の山の上に立つ猛者のように見えて、知らずごくっと生唾を飲み込んだ。
その黒いものから目が離せなくなって、ぎゅっと拳を握る。・・・・やべえ、冷や汗止まんねぇ。夏だから、汗かくのは当たり前だけど、 どんどんカラダから体温が取られていってるみたいに芯から冷えていく感じだ・・。 もしかしたら、俺ここで死ぬのかもしれない。 そんな。一般人である俺がそう思うくらい・・そう感じるとれるくらいには殺気みたいなものがこの黒いものから滲み出ている。
若干暗闇から目が慣れてきて、ソイツの髪の先らしきところが窓から注がれる太陽の光に晒された。
・・・・すげー・・綺麗なブロンドだ・・
一瞬、目を奪われたその時に、
「もーマスター!・・・・いきなりひとさまのおたくにはいっちゃダメだっていったじゃないですかー・・。びっくりしてますよー?そのこ・・・・。」
しょぼんと耳をたれされながらその山の上に立ってるソイツは自分の足下にいる何かに、・・・・そう話しかけているのだった。
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