アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
人化
-
とりあえずかつおぶしとか好きそうなものぶっ込んで見た、猫まんま。みたいなよく分からない物体を与えてみた。
はぐはぐはぐ。
かぶりついて、一気に平らげた。旨かったのだろうか・・・。そのままぺろぺろと手や腕を舐め始める。
・・・・・・・毛繕い・・・?今腕に毛とか生えてないけど、それでもやらなければいけないものなんだろうか・・・・
「・・・・あの、ねこ・・・」
「・・なに」
「おま、あの、自分の今の体の変化について、わかってる?」
「”ひとか”のことか。」
「ひと・・か・・・?」
「しらにゃ、・・ない。けど、きのうおれをその、せまっくるしいハコにいれたやつは、そういってたぜ?」
ケースのことか、俺を入れたやつってのは、叔父のことか・・・・。
え、は?あの人知ってたの?この、猫が人型になること・・・!!!!信じられない!!!一言くらい言えよ!!ふざけやがって。いや、言われても「へー!人型ねー!了解☆」とはならないだろうけどさ!
「・・・で?おまえはおれを、だれにわたすんだ」
「・・・・・なんだって?」
「だから、おれはつぎ、どこにまわされるのかって。」
「・・・?お前は、とりあえず一年間はここに住むことになるよ。狭くてわるいけど。」
「・・・・おまえ、おれがこわくにゃ、・・ないのか?」
最初はびびったけど、正体がわかればなんてことはない。順応力は高い方だと自負してる。のんびり屋なだけだけど。
俺がなにより怖いのは意味の分からない行動を起こすやつだけだ。
「べつに」
「じゃあ、きもちわるくないのか」
「俺は動物、好きだから。」
そう返すと意味が分からないみたいな顔された。あれ、返答になってなかったかな。
「とりあえず、俺今日、授業あるんだよ。ちょっと学校いってくるから・・・ああ!もうこんな時間じゃん!!ちょ、といってくんね!」
ばたばたと着替えてカバンをひっつかむ。
結局俺は朝飯食べられない運命にあるのか・・・・・。
「あ、なんか欲しいもの、ある?」
そうだ。せっかく言葉という非常に便利なコミュニケーションがとれるようになったんだ。よかった。動物飼うことに関してビギナーな俺だけど、これならなんとかなるかもしれない。
「・・・・・・さかな」
「よし、おっけい!」
じゃあ留守番たのむよーって叫んで俺は家を飛び出した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 43