アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
教室の中は血の海?それとも……
-
教室の中は空気がとても重い。
なぜなら朔真が下っ端を睨み今にも血の海に変えマースと言っているような雰囲気を漂わさせているからだ。
「雑魚が何しに来たの?死に来たの?」
「はっ!ヤンバルがここに来て何をしているのか調査、情報を探ってるんだよ!バーカ」
「喧嘩を売ってるのか……ふっ弱い犬ほど良く吠えるな」
「殺るのか?こっちはRAGMÄRの本拠地であって人数もそれなりにいる。1人で何万人と戦う気か?」
「雑魚が何万人増えようが雑魚は雑魚なんだよ」
「はっ負け惜しみなんて事するなよ!おいお前ら殺るぞ」
ぞろぞろと教室内に大勢の下っ端が入ってくる。
「1人で大丈夫かな?」
「雑魚雑魚抜かしてた魁道がこの人数を1人でな……」
「いっせいに来られたら一溜りもないね」
「人数をばらして戦うことも一つの手だかな」
数分沈黙した後に俺は口を開く。
「……呼詠」
「あ?」
「装備はそれでいいのか?」
「装備?はっ……助けるのか?」
「俺は友達を見捨てないし一応ヤンバルの幹部だし?」
「後で説教されても知らないからな」
「えぇーーーーーーーーそこは呼詠も同罪ってことで」
「……面白ぇな」
俺と呼詠はアイコンタクトをして散らばる下っ端を倒して行き朔真の方に向かう。
「哉くん……龍膽」
「なーに楽しいことしてるの?」
「1人でするから傷が増えるんだろうが」
「男の勲章だからな」
「でも結構多い勲章だよねwww」
「なっ!それはいいんだよ!それよりいいの?」
「何がだ」
「俺を手助けしたことによって二人とも敵になっちゃたし」
「俺は元々RAGMÄRの仲間じゃないしいいんじゃない?」
「RAGMÄR辞めてヤンバル入った俺にとやかく言われる筋合いはねぇよ」
「…………馬鹿だね」
「「お前もな」」
戦いが終わり教室の中には人、人、人が転がり汚くなったってしまった。血の海になったことには変わりないがこれはこれで掃除がだるいと感じてしまう。
呆れてため息をひとつ付くと教室のドアが開く。
「おーおぉ~血祭りじゃーん」
チャラ男が入って来た。
金髪でジャラジャラしたアクセサリーが何個も付いているいわば『ザ・チャラ男』である。
「あんた誰?」
「名乗るほどじゃないよ~」
「3年の宍道 太一、RAGMÄRの幹部で色々な人にちょっかいだしてるチャラ男」
面白半分に声に出してみると3人は唖然としていた。
「なぜ知っている…」
「何故でしょう?」
睨みつけるRAGMÄR幹部の宍道にドヤ顔を一つ。
「そう言えば哉は情報屋だったな」
「え?情報屋?」
「知らねぇのか?笹って名前の情報屋」
「知ってる知ってる!有名だよね?調べられない情報は何一つなく完璧に情報を持って帰って来るって」
「あぁそれが哉だ」
「そうなんだ……後で握手して貰お」
※因みに朔真と呼詠が喋っている事は全て小声なので哉と宍道には全く聞こえていません。
「君は確かヤンバルに入った子だよね?」
「うぃうぃ」
「そして龍膽……お前は敵になるのかな?」
「だったらなんだ」
「理由を聞こうか」
「お前に教えることなんざ、何もない」
「えぇー何でぇwww」
「お喋りはそこまでにしてくれない?それほど暇じゃないんだよね…」
「ククッ……お前なかなかの反抗期だな」
「要件は何……」
「龍膽を返してくれない?そいつ連れていかれると僕の楽しみがなくなっちゃうからさ」
「だってさ龍膽くぅん」
チラリと呼詠を見る。
「あんたと居る気は無い。むしろ吐き気がする」
「龍膽も反抗期?何人も反抗期はやめてよー」
「俺はRAGMÄRにはもう戻らないし戻る気もない」
「それはその子がいるから?」
宍道が朔真を指さす。
「死ね」
朔真は宍道に低い声で一言いう。
「えぇー違うの?じゃ無言のこの子?」
「息くさい喋らないで息もしないで」
「えぇーこの子も反抗期?」
しょぼーんとした宍道は床に座るがニヤリと笑う。
「でもその反抗期を手懐けるのも楽しそうだよね?」
「変態野郎が」
「笑いながら息が荒いのは気のせいか」
「キモっ」
「ふふふっ君たち3人は僕のものだよ!!!!!!!逃げたらメッ!だからね?他のところに行くのも許さない」
「じゃいっそのことヤンバルとRAGMÄRはもう1度同盟組んじゃえばいいのでは?」
俺の一言で宍道は目を煌めかせて、立ち上がり俺の腕を掴んだま廊下を出てどこかに連れていかれる。
「は?ちょっーーーーーーと!!!!!!!」
「てめぇ哉を連れていくな!」
「汚い手で触るなーーーーーーーー」
大きな声で叫びながらも走って行き、とある部屋に連れていかれることになるとは思いにも寄らなかったであった。
________________________
〇宍道 太一(しんどう たいち)
高3
RAGMÄR幹部
金髪でザ・チャラ男
人を悪戯するのが大好き
幹部の中のトップ3に入るくらい強い
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
30 / 74