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感情のない俺
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電話が終わり、ベットに座る。
隅っこに行き体育座りをして顔を伏せる。
はぁ……
『ダチが出来てすぐ遠ざけるくらいなら人を鑑賞するな』そんな叔父さんの言葉を思い出す。
1人は嫌じゃん。暇じゃん。寂しいじゃん。
俺は……
家族のことなんて知らないし、楽しいこと嬉しいことがイマイチぴーんとこないから。
初めてあった人の感情を読んで『これがこの人の楽しい嬉しい感情なのか』と心の中で思った。それぐらいでその感情が手に入るなら安いものはないと思っていた。だけど俺に理解が出来なかった。これの何が楽しいの?その話つまんないの…そればっかり。
近所の人は『大丈夫かしら?』『あの子に見つめられると何か見透かされてる気分がするわ』『すごい不気味』とどうでもいいことばかりに話す声が聞こえる。
あんた達に何がわかると言うんだ。のうのうと生きているお前らに……。
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