アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
苦笑い
-
燐月が近くに居ることについて……
いゃぁーーーーー
え゛なんで?なんでいるのさー!
この辺にいる?居なくていいじゃん
別にさ、用事帰りにここ通らなくてもいいじゃん!
馬鹿なの?馬鹿なのか?いや馬鹿なんだな!
俺っちはカンガエルコトヲキョヒシマシタ
「おっ!こっちに来たな」
「来るなぁー!そのまま通り過ぎて!」
「無理だろ、明らかにこっち見ながらニコニコしてるぞ」
「なぜ!」
「ソファの近くで寝そべってるそこと外は丸見えだからな。ようはお前さんは馬鹿なんだよ」
「ここから外丸見えなの!?初耳なんだけど」
「そういう風に出来てんだよ。防犯とかそう言うのここら辺出やすいからな」
「叔父さん、最低だな!俺っちを売ったな!」
「売ってねぇよ。お前がそこに寝そべってるのが悪い」
「(´・ω・`)」
「でいいのか?」
「何が?」
「あれ」
あれと言った叔父さんが指を指した方向を見るとマンションに入って俺と叔父さんの様子を伺ってる姿を見ている燐月があった。
「元気そうでなりよりです。哉さん」
「僕…そんな人の名前はし、知らないなー」
「哉さんですよね?小さい頃と変わらない愛らしさです」
「そっくりさんではないでしょうか?」
「いいえ。こちらをご覧下さい」
と燐月がポケットからとある1枚を出てきた。
こ、これは( ゚д゚)クワッ
「おっ、哉がチビの時の写真じゃねぇか」
「俺、こんな顔してたんだ」
「はい。完璧に哉さんです。今自ら『俺こんな顔してたんだ』とはっきり聞きましたよ」
「そ、空耳では?」
「寧ろ、そこの人が彩樺様の友人である賀寿彦様であることも知ってますし、言い逃れは出来ませんよ」
「うっ!」
因みに燐月が『彩樺様』と言った名前は俺っちの母親の名前で『賀寿彦様』は俺っちの隣に居る叔父さんの名前ね。
「それで?何しに来たんだ」
「視察から帰った後、ここに哉さんの目撃情報があったのでついでに通ってみたら床に寝そべってる哉さんが居たのでお話をと思いまして」
「俺、話すること何も無いよ!だから帰って」
「ここで貴方を見逃すと早急にどこかに隠れて見つかりにくくするでしょう。そんな機会与えません」
「じゃお巡りさん呼ぶよ!お巡りさん」
「警察を呼んでも無謀かと私たちは何の仕事をしてるのでしょうか?哉さんは考えなくても分かりますよね?」
「そんなにお前らの仕事は暇なんだな」
「暇ではないですよ。書類や視察、拷問、護衛などなどやるべき事は沢山あります。ですがそれよりも哉さんが最優先されておりますので」
「俺!戻らないよ!」
「戻る戻らないの話ではありません。貴方は紫夕家の長男であり後継者なのですから」
「弟がいるじゃん!先月、弟が出来たって知ってる!」
「弟様は今は赤ん坊であり、後継者には程遠いのです」
「じゃ!養子は?そうだよ!養子を取れば…」
「哉さんがいない間、施設の者を養子にすることは考えて入れていた時期がありました。その者は成績や運動、知識など色々出来た人でした」
「な、なら」
「ですがその者は性格上、とても最悪で成績など出来ていても常識がない者で部屋などの物を壊し、書類を破り……我々、部下や奎一様も堪忍袋の緒が切れるぐらいの最悪でしたのでそんな常識ハズレな者は……ふふっこの話からすると哉さんは分かりますよね?」
「調教や性処理、暴行、M系にしたってとこ?」
「それもありますがもっと酷いこともしましたよ」
「酷いことするよな…それでその人はまた養子から外れたってことでいいの?」
「はい。地下に沈め今頃では性処理係となっていることでしょう」
「えぇ……それで俺っち見つけて連れ戻すんだ」
「後継者ですから」
「養子入れたくせに」
「そんな人はもう居ませんよ。居なかったことになってますし、哉さんが気にすることでもありません」
「だそうだ、どうするんだ?俺はここでこいつに喧嘩売って死にたくないんだが?」
「え?俺っち見捨てられるの?」
「こいつ、確か100人以上の奴を片っ端から1人でねじ伏せ傷一つ付けないで片付けた奴だぞ?そんな奴に俺が勝てるとでも?」
「叔父さんこの前クマ倒したって」
「その時の状況はどうだった?俺は全身傷だらけだろうが!危うく死にかけたんだぞ」
「タスカッテヨカッタネー」
「棒読みすな…地味に傷つくだろ」
「それでお2人の話は終わりでしょうか?少々時間が掛かっておりますので」
「俺っちが行かないとダメなの?」
「上目遣いしても無駄です。大人しく帰ってきて下さい。私と部下共々、哉さんのお帰りを心待ちしてます。帰りたくなければ、賀寿彦様のこのマンションを潰します」
「こいつ、外道だ」
「どっちにしろ、逃げる術がないんだし帰ってやれば?一応実家に帰るつもりで。別にここに一生帰ってこれない訳では無いんだしいいんじゃね?」
「叔父さん、俺っちを売るようなことをいうべきではないと思うのだが」
「それに彩樺さんの約束は守ったしな」
「……ちっ」
「てめぇ……今舌打ちしたな?」
「シテマセンヨー」
「それでは哉さん行きますよ」
「うっ……不自由させるなら出ていくからな」
「それは哉さんの行動にも寄ります」
そう言いつつ叔父さんのマンションを出た。
「俺の行動って……どうせ俺に何人か付けるんでしょ」
「はい。よくお分かりで」
「はぁ……」
帰りたくないな…
俺っちは燐月が乗っていた車を見つけた。
「さぁ行きますよ」
車に乗り燐月は車のエンジンをかける。
はぁ……帰ることになるのか
『ヤクザ』紫夕組の家に
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
47 / 74