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これは顔面にぶつけるために作られた凶器である
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紫夕組、本家に久々に帰ってきた。俺っち正直帰りたい
なぜだって?
理由は簡単だ!!!!!!!
このクソ爺がニヤニヤしてるからだよぉぉ
この人、子供好きだけど顔がね!読み取りにくくて勘違いされがちでさ!部下の方見てご覧よ!表情が青いよ…
「哉…久しぶりだな」
「本当は会いたくなかったのですがね」
「そうか、会いたくて会いたくて仕方なかったか」
「人の話はちゃんと聞こうね!?」
「……本題に入ろう…」
「なら初めから入れよ」
「紫夕組、当主が命ずる……哉、紫夕組の跡を告げ」
「や」
「…………少し休みなさい。来て早々疲れているだろう。この家にまた馴染めば気持ちも変わるだろうしな」
変わらねぇよo(`・ω´・+o) ドヤァ…!
「燐月、連れていけ」
「はい」
襖を開け、俺っちの元部屋に連れていかれる。
俺っちの部屋に着き、一息を付いたところで襖を開ける。
「………………燐月」
「はい」
「なにこれ?」
「見ての通りですが?」
「これのどこが『見ての通り』なのか説明」
「そうですねぇ…3歳の頃からの物が置かれている事ぐらいしか……」
「そこじゃねぇ!畳の上に何がある」
「人……ですね」
「なんだその間は」
「人が居るとは思いませんでした。警備が行き届いて居なかったもようです。申し訳ございません」
「謝るところが違うだろ!!!!!!!」
「いいえ、私の哉さんのお部屋に無断で出入りしている者は排除するべきだと前々から思っていましたがここでオナっていたとそこまでは頭が働きませんでした」
「ちょっといい?」
「了解しました。お部屋を別の所に移動しましょう」
燐月は俺の言いたいことが分かるようだ。
1度襖を閉める前に冷たい眼差しを送った所で一言、畳にいる奴に独り言を呟いた。
「ちゃんと匂いを完全に消して綺麗にしてないと銀(いん)と一生口聞かないから覚悟しろよ」
聞こえないくらいボソボソと喋り襖を閉めて移動した。
「お部屋は後ほど行くとしてまずは居間でも行きますか」
「ん」
数分後に居間とやらに着き襖を開ける。
「ねぇ…」
「襖ですか?」
「なぜ俺がいう前に分かんの…」
「愛ゆえです」
「……そう。で多くない?」
「多いでしょうか?」
「ドアが欲しい」
「ドアですか…」
「和風もいいけど普通にマンションとかにあるドアとか普通の家にあるドアとかもいいよね」
「愛の巣を作られますか」
「え?何言ってんの…」
燐月の強烈すぎる意味の分からんことを聞いている間に一つやるべきことがある。
「燐月」
「はい」
「銀に食わせるあれ作って」
「承知いたしました」
燐月はリビングに行き、俺が頼んだ物を作りに行った。
燐月が作っている間は俺っちは超絶暇であるためテレビを付ける。
『ニュースのお時間です。ただいま阿澄商店街の近くで殺人事件が起こったもようです。被害者は20代の女性で胸元にナイフの跡が花びらのように刺されています。なお、逃走者は未だ見つからず新しい情報は入っておりません』
ほぅーー
「何を見てるのですか?」
「ニュース、殺人事件があったんだとさ」
「怖い世の中ですね」
「お前がそれを言うか」
「哉さん、ケーキが出来ました」
「うむご苦労」
そう、燐月に作ってもらったのは『ケーキ』である。
もちろん『普通』のケーキではない!外見はとても美しいだが中身が色々と……言うのは辞めておこう!俺っちがもたないからな
俺は胸ポケットから鈴を出す。そしてそのまま揺らして音を出した。これは合図なのだ。
バタバタバタッと力強い音がこちらに近づいているのがとても分かる。
こいつはどんな音や小さな声でも聞こえるという耳を持つ男で哉が超絶好きなド変態である。
……来たな…
襖がバンっと開いた所で『燐月特製アスペルギルスケーキ』(実際ケーキでない)を銀の顔面にぶつけた。
「ぶっはぁ……」
直撃した、ケーキは銀の顔と体にベッタリ付いている。
「さっちゃんさん何するんすか_(:ェ」∠)_」
「鞭だが?」
「それもいい」
「汚い!こっち来んな」
「嫌も好きのうちに入るってことで」
「そんなわけあるか(#`д´)ノ゙)Д`)ベシッ」
「燐月、明日生ゴミの日だから捨てておいて」
「承知いたしました」
「放置プレイそれもいい」
「ド変態」
「もっと罵ってー」
「…………」
俺は無言で携帯持ち、電話をする。
プルルルル
ガチャッ……
『はい』
「罵って欲しいんだって」
『何処ですか』
「居間」
『少々お待ちを』
ガチャ
「誰に電話したんすか?」
タオルで顔を拭く銀をチラッと見る。
「さーて寝るか」
「え?無視!?」
5分たった後に襖が開く。
「銀……」
「その声は…わっくん」
銀が言う『わっくん』とは銀の処理を任された童虎(わらべ)という男である。
26歳で少々口が悪いがかなりのやり手である。
「童虎…さっさとこのクズを連れていきなさい」
「へぇへぇ」
「お疲れー」
「もしかしてさっちゃんさんが電話してた相手って」
「そう、童虎」
「う、裏切り者ーーー」
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