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お菓子と紅茶
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「ここって……」
「見ての通り『生徒会室』ですが?」
「ですが?って、ここに何かあるのわけ?」
「知り合いと待ち合わせしています」
「は??????」
生徒会室についた矢先に燐月がドアを開けた。
「失礼します」
「しまーす」
部屋に入ると、、、うん。普通の学校の校舎にありそうな部屋であった。王道的にキラキラした豪華で無駄に金が掛かる部屋でなかったことに少々ほっとした。
「遅かったではないのか」
「遅くありません」
「おぉ!!!!……誰?」
「ほっほっ!坊主、わしの事忘れたか?」
「哉さんが小さい頃に紫夕家を出ていく前に1度だけ会った記憶はありませんか?」
「坊主の頬にわしの髭ジリジリしてやったろう?覚えてないか?まぁ小さい頃じゃからな…仕方ないが」
「…………史郎?」
「おっ!正解じゃ」
「髭ジリジリは痛かった」
「またやるか?今は空想の世界じゃが」
「いらん」
「久しぶりの再開ですが本題に入ります」
「おぉ、忘れておった」
燐月がパンっと音を出して、ここに来たことに付いて史郎に6割本当で4割嘘の話を長々したのである。
「ほぅ密売人のぅ」
「史郎、お菓子ない?」
「羊羹(ようかん)ならそこの棚にあるぞ。でだ、その噂があちらこちらに流れて流失したと…大変じゃの」
「協力してくれますよね。眞空家の当主が逃げるなんてことしませんよね?」
「まぁ、あやつが居るからのぅ」
「何故、2人して俺っちを見るんだ!」
チラリと俺っちを見ては史郎と燐月がたんたんと話を進めていった。
俺っちは正直暇なので紅茶を作ろうと思う!
何を作ろっかなー
やはりフルーティーさを感じられる『セイロン』にしよー
トコトコと台所に行き、作り始める。
「おっ!この香りは『スリランカ』かな」
「セイロンだよ!」
「どちらも一緒ですね」
「わしのも作ってくんかのぅ」
「珈琲飲みなよ」
「空っぽだからのぅ」
「…………」
「哉さん。私はアッサムでお願いします」
「それこそ自分で作れよ!!!!」
「丁度、台所に哉さんが居るので」
こき使われる俺っち可哀想!!!!
________________
〇眞空 史郎(しんくう しろう)
眞空家の当主
少々赤髪のふわふわロン毛
哉の父親と深い関係だったらしい
よく、色んな人に相談を聞かされるダンディーな叔父さん
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