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木場田 翔
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日頃の疲れが、溜まって居たせいか……
部下の前でうたた寝してしまうとか迂闊!
しかもよだれ垂らして……
柳が何故頭上に居たか不明だが大方、パソコンをシャットダウンしようとしていたのだろう。
オフィスを出た後もまだぶつかった頭がジンジンして居た。
「じゃ、お疲れ様です。俺こっちなんで」
会社を出た所で柳が行く先を指してそう言う。
俺もそっちなんだが……
「そうか、今日はありがとな柳。じゃ、お疲れ」
なんとなく反対方向に歩いて柳と別れた。
時計を見るとまだ17時前だった。1人でやってたら何時になって居ただろう……柳にはいつも任せっきりにさせちゃうけど俺も自身の仕事が手一杯で。いつかちゃんとお礼しなくちゃな。
帰宅して直ぐにでもシャワーを浴びたかったが……
俺の楽しみ。
兄の店で夕飯を食べる事。
今夜は早いからゆっくり出来そうだ。
歩いて角を曲がり再び同じ道に出ると柳が居ない事を確かめてから歩き出した。
俺は何をコソコソと……
でも理由はわかってる。
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