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「…ば……ん…しば…羽柴さん!」
ん?静かな世界に何か聞こえる。
邪魔…その一言に尽きる。
若干のイラつきも感じながら目をあけるとそこには知らない男。
「誰?」
「誰じゃないですよ。ホームルーム始まります。ちなみに私は担任の結城です。」
「はあ…」
「今日はホームルームだけですので頑張って下さい。」
さっさと終わってくれ…
ホームルームが始まるとイヤホンが付けられないからすることがない。
「それではホームルームを始めます。
私は、結城拓海といいます。このクラスの担任です。教科は数学をもっています。このクラスの数学も私が担当しますのでよろしくお願いします。」
結城拓海ね…僕には関係ないことだ。
人がいなくなりガランとした廊下をぼーっとみていると
「次、羽柴さん。」
え?廊下をみていたらいつの間にか自己紹介が始まっていたらしい。
しょうがない、ここは目立たない様に簡潔に…
「羽柴深雪です。宜しくお願いします。」
パチパチパチ…
気を使っているのが丸出しな疎らな拍手。
まあそんなことはどうでもいい。
もう今日は声を出さなくてもいいだろう…さっきと同じように頬杖をついてぼーっとする。
「ホームルームはこれで以上です。本日はこれで終了ですので各自帰宅して下さい。…それと羽柴君、このあと旧館の化学準備室に来て下さい。号令をお願いします。」
は…?まって、どういうこと?なんで僕なの…しかも化学準備室ってなに…結城先生は数学でしょ。
訳がわからない。
でもまあこれで行かなかったら何か言われるかもしれないしそっちのが面倒くさそうだな…。
号令の後、しかたなく旧館に向かうことにした。
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