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高校にて。
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「おっはよー。龍弥ちゃん!昨日は大丈夫だった? すっげぇ体調悪そーだったけど…?」
「…朝からうるせぇよ。大丈夫だよっ! 」
「龍弥の事だから、休むかと思ったぁ。なになに?好きな子でもできた?」
「は、はぁ? んななけねぇーだろっ!」
「そーだよねぇー。龍弥に限ってそんな事ないか! まぁ、お大事に! 俺は今日 沙耶ちゃんとデートだからっ!」
「…沙耶? 誰だよそいつ。 またしらねぇ女に手出したのか? たらしめ。」
「お前覚えてねぇーの? 昨日の合コン来てた子だよー!」
「あぁー、覚えてねぇわ。。 ちょっと考え事してたから。」
「えぇっ! 龍弥って女の子以外に好きなものあるのっ⁉︎」
「綾人っ、てめぇ。 覚えてろよっ! 俺のことなんだと思ってんだよっ!!」
「ん? た・ら・しっ!」
「おめぇ、ぜってぇ殺…」
「…えっ?なに? どしたの急に?」
「わりっ。ちょっと行って来る!」
「あっ、おいっ! 龍弥! もう授… って聞くわけねぇか。」
やべぇ、見失った! どこにいんだよ! 今、ぜってぇあいつ通ったのに!!
ーードンッッ
ん?なんだ今の音。
「やっ… やめて…。」
この声は…。
俺の体は意志よりも早く、走り出していた。
「…おいっ、てめぇ! 金、持って来たのかよ?
まさかねぇとは言わせねぇぞ?」
「…いや、だからないっです…。 …ぅゔ。 」
そこにいたのは、不良に絡まれた珀だった。
もともと大人しそうな顔してる珀は、転入生なのも相まってたかられていた。
綺麗な顔には、血が滲んでいた。
「…おい。 てめぇら、なにしてるわけ? そんな事して楽しい? 遊びてぇなら、俺が遊んでやるよ。 まとめてかかってこいよ。 全員、立てなくしてやるから。」
「…っやべ。 こいつ! 浪川龍弥じゃねっ⁉︎
んだよ。こんな奴と仲良くしてるなんて聞いてねぇぞ。 おいっ、お前らいくぞ!」
…ったく。 なんなんだよ、あいつら。 俺見ただけで逃げやがって。次あったらぶっ殺してやる。
俺の珀に手あげやがって。
俺は、廊下にしゃがみこむ珀に目を向ける。
その目はなにも映していなかった。
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