アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
決断。
-
思い切って珀の教室まで走ってきたまでは良かったが…
もしも拒絶されたらどうする? なんて考えてなかなかドアを開けられない。 まじで、ダセェわ俺。 手汗ヤベェし。
俺は決めていた。 もしこの教室に、珀がいたら
今朝のことを謝って…そして悩んでいた理由を話す。 …つまりは珀に告白する。
振られて気まずくなっちまうのも嫌だけど、それ以上にアイツを悲しませたくねぇって気持ちが上回った。
「…ふぅぅ。」
俺は深く息を吐いた。
そして、ドアを開…こうとしたらドアが開いた。
そしてそこに立っているのはーー珀だった。
「「…あっ。」」
見事に2人の あっ が重なった。
そりゃそうだ。今朝、あんな感じになっちまったんだから。
「は、珀。 その、悪っ…」
「待って! 向こうで話そう? 人がいっぱいいるから。」
「あぁ、そう…だな。」
そう言って、2人が向かったのは屋上だった。 そう俺たちの関係が始まった場所だ。
「ここなら大丈夫でしょ? で、話って…?」
上目遣いで見上げてくる珀に唾を飲む。
「…あ、その。。 今朝は悪かった! お前のこと無視しちまったり、関係ないって言っちまったり…。 お前を悲しませたかったわけじゃねぇんだ! 信じてくれ! 」
俺は、珀の顔を見ることができたかった。
拒否られたらどうしようって気持ちでいっぱいで
もしこれで拒否られたら珀のこと諦めようって思った。
けど、珀の答えは違った。
「…お、俺の方こそごめん。 龍弥が悩んでるの見て助けになりたいって思ったんだ。 それで、関係ないって言われて勝手に信用されてないんだって思っちゃって。 いくら友達でも話せないことくらい誰にだってあるよね…。 本当にごめん。」
…顔を真っ赤にして謝る珀は、天使みてぇだって思ったなんて言ったら真面目に聞けって怒られっかな?
でも、まじで可愛くて… しかも、なんか告白された気分になった。 思い過ごしかもしれねぇけど、俺の特別でありたかったって言われてるみてぇですげぇ嬉しい。
「…なんか、それってさ。 俺の特別がいいって聞こえんだけど?」
ヤベェ。思ってたら言っちまった!
「…っはぁ?///」
案の定、驚いて目を見開いてる珀。
でも心なしか顔が赤くて…
「そ、そんなわけないでしょ! なに…それ!」
「…だよな。 ごめん。 けど、お前、怒ってなくて良かった。 お前と一緒に過ごせなくなったらどうしようって思ったら気が気じゃなくて… 教室まで走っちまってた! 今日も一緒に帰ろーな?」
「…しょうがないから一緒に帰ってあげる!
てゆーかさ! 龍弥こそ、俺が特別だって言ってるみたいだよ? 告白みたい…。」
「なっ⁉︎ いや、別にそーゆーわけじゃ… あ、いやでも…」
「ん?何言ってんの龍弥。 顔が百面相してるよ?」
俺を見て楽しそうに笑う珀。
ああ、俺やっぱりこいつといると幸せだわ。
絶対、告る。
「…なぁ、珀。 大事な話があるんだけど。い?」
「…え?あぁ、うん。 急にどうしたの?」
「実は…」
ーーキーンコーンカーンコーン
「ちっ、こんな時に!」
なんで、告ろうとしたらチャイム鳴んだよ!
まじで、このタイミングはねぇわ。。
「チャイムなったから教室戻んぞ! 次の授業サボったらガチでヤベェから…。 帰りに話すからぜってぇ下駄箱で待ってろよ!」
「…うん、分かった! なら、放課後!」
2人で教室に戻った後、上の空だった。
もう言うしかない状況を自ら作り上げちまった…。
頑張れ俺! 昼休み、なんかすげぇ甘い雰囲気だった気がするし? なんかいける気がすんだよな…。
おし! 放課後に備えて6限は寝るか!
…珀とセックスする夢見ねぇかな。 なんてな!
早く放課後になってほしいような、ほしくないような。
ええい!もう当たって砕けろ!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
25 / 29