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ついに…
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…俺は今、猛烈に緊張してますっ。
え?なんでかって? そんなの決まってんだろ?
珀が俺の家に来る。んで今、後ろにいる。
珀は結構プライドとか高そうだから、俺の家みたいな安っちいとこ来るなんてあれかなとか思ったけどダメ元で誘ってみてよかった。
俺は今日誘ってダメだったら、珀を諦めようって思ってた。 けど、乗ってくれたっつーことは俺もそろそろ覚悟決めなきゃいけねーなって思う。
俺バカだから、すげぇかっこいいこと とか言えねぇけど俺のありのままの気持ちをそのまま伝えてぇーなって思ってんだよな。
…あぁ、やべぇ。家見えて来た。
「ふぅーー。」
「ん?どーしたの?龍弥。 ため息なんかついちゃってさ?」
「…いや、なんかさ。 お前に部屋上がられるのって緊張するわ。 なんでだろーな。 まぁ、くつろいでくれな! 親、帰ってこねぇーし!」
「…うん。 やめてよー。俺まで緊張する。」
俺たちはドアの前でぎこちなく笑った。
部屋の中は、夕日が差し込んでいた。
なんとなく赤みがかった部屋はいい感じの雰囲気を醸し出していた。
「好きなとこ座って。 今、なんか飲み物出すわ! つってもお茶しかねぇーけどな…。 お茶で大丈夫か?」
「うん! ありがとう! 喉乾いちゃった! 俺も緊張してんのかもー。」
へらっと笑う珀。 あぁ、可愛い。
こうやって一緒にいるだけで幸せなのに…
この幸せが続くかどうかは今からわかることだ。
俺は2人分のお茶を注いで、珀の座っている近くにあるテーブルに置いた。
「ありがとう! 早速いただくね! ーーあっ、美味しい! このお茶、とっても美味しい!」
「…えっ?そーか? 普通の麦茶だと思うぞ?
まぁ、ありがとうな!! いつでも飲みに来ていーぜ!」
「やった! また誘ってよー? 俺いつでも付き合うからさぁー。」
「…おぅ!!」
あぁ、不意打ちとかやめろよ! いつでも付き合うとかさ、俺といるのが1番楽しいみてぇーに聞こえんじゃん?
持ち上げといて落とすとか…まじで勘弁な。
普通にへこむ。 立ち直れねぇーかもしれねぇわ。
…そろそろ落ち着いて来たし。。 言うか。
俺は、コップ一杯に注いだお茶を飲み干すと制服のズボンをここまでかと言うほど握りしめ珀を見つめた。
「…ん?どーしたの?龍弥。 おれのことめっちゃ見つめちゃって。 恥ずかしいんだけど?」
「…俺さ。 どうしてもお前に言いたいことがあるんだ。 聞いてくれるか?」
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