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ストーカー直前
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「ただいまぁ…」
自宅に帰ってきた俺は靴を脱いでトボトボと歩く。
一つの部屋をノックもせず入れば、布団に包まって幸せそうに寝ている男性がいた。
「拓馬くん、起きてー、朝。着替え持ってきたよー」
「…おはようーございます…」
寝起きのいい拓馬くんがムクリと起き上がる。
目をゴシゴシさせてふあっとあくびをした姿は、どことなくりっちゃんに似ているような気がした。
彼がりっちゃんが言っていた菊池拓馬(キクチ タクマ)くん。
りっちゃんの弟で、俺の家にほぼ住み込みで働いている。
「はい、これ今日の着替え」
「また行ってきたんっすか?飽きないっすねぇ」
「り、りっちゃんと同じような事言わないで!」
着替えの紙袋を見た拓馬くんが、俺を見てニヤニヤした。
拓馬くんにも俺が電車で一目惚れした事は伝えてある。
自分の事に関しては二次元以外興味がないらしいけれど、俺が相談をすれば乗ってくれるし他人の恋愛には興味があるらしい。
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