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chapter Ⅲ
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side 黎
「「「キャー!!」」」
再びクラスを揺るがす程の悲鳴。
主に原因は雪だろう。
「うるせぇ。
席は....空いてるところに座れ」
空いてるところ....
窓側の一番後ろと二番目か。
寝心地良さそう。
「ねぇねぇ、君達って兄弟?」
席に着いた途端話し掛けてきたのは
少し長めの茶髪を後ろで縛っている
小柄なチワワにソックリな子。
興味深々です、って顔に書いてある。
対応は雪に任せよう。
「そうだよ」
「でも全然似てないよね?」
「うん...異母兄弟だから....」
悲しげに顔を伏せる雪。
そーゆー設定だったの?
まぁ、何でもいいけど。
「それって、いだっ!?」
「馬鹿、少しは遠慮しろ。
悪いな、コイツ馬鹿なんだ」
「ちょっ、それ酷くない?」
きゃんきゃん吠えるチワワを
睨んで黙らせたのは....大型犬(適当)。
『寝る』
「お昼に起こすよ」
『ん』
雑音が酷いこの空間で
起きているのは、酷く疲れるから....
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