アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
chapter Ⅲ
-
side 黎
「レイ~出たよ....ぎゃふっ!?」
数分後、アキが
下にスウエットをはいただけの状態で
濡れた髪もそのままに抱きつこうと
してきた所で雪の回し蹴りが炸裂。
『アキ、煩い』
「つまみ出す?」
壁に激突した後ワンバウンドして
床で潰れているアキを見下ろすと
涙目が返ってきた。
『キモい』
「あ、ヤバ...その目超ゾクゾクする...」
一気に緩んだアキの顔。
「黙れ変態露出狂が」
と、雪が吐き捨てると
「うるせぇ腹黒ムッツリ野郎」
お返しとばかりに睨み付けるアキ。
低レベル。小学生並みだな。
『いい加減にしないと縫うよ?』
「「何処を!?」」
仲良いじゃん。
「あ?真似すんなよ気持ち悪い」
「は?真似しないでよ吐きそう」
口を開けばいがみ合い。
もう面倒だし放置でいい?
寝ようかな...
『用ないなら帰って』
「あっ、あるあるある。
ご褒美、ちょーだいっ?」
ドンッと抱きつかれた勢いで
後ろのソファに倒れ込んでしまう。
必然的にアキが覆い被さる形になった。
『何?ここがいいの?』
「っ、ううん。ベットがいい」
『じゃあ退いて』
「うん...」
初めてでもないくせに赤面する
コイツの心理が分からない。
しおらしくなったアキを伴って
寝室に入ろうとすると雪に止められた。
「黎っ」
『仕事だから』
「でもっ」
『入らないでよ』
「はい....」
これも、仕事の内だ。
アキは、情報屋。俺はヤクザ。
依頼の対価は、俺の体。
膨大な金を要求されるよりましだ。
阿呆だが有能なコイツを
失えば、組の損失にもなる。
だから、依頼は電話で済ますけど
会ったときに、こうして対価を払う。
別に俺はなんとも思わないのに、
雪はいつもいつも悲しそうに俺を見る。
この行為をする度に雪が傷ついてるのは
分かってるけど、止めるわけには
いかない...
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
22 / 167