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chapter Ⅲ
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side 黎
さっさと終わらせるために容赦なく
アキを攻めた。
アキの中から自身を引き抜き、
下着にしまう。
少し乱れた服も直す。
まだイってないけど、別にイかなくても
問題ない。
気絶したアキを放置して部屋を出ると
何故か雪が扉の前で正座していた。
『.....何してんの』
「風呂の用意が出来てます」
分かりやすい。
仕事中でもないのに敬語に戻ってる、
ってことは本音を隠すためだろう。
今にも射殺しそうな目で部屋の中を
睨み付けている。
いい加減、慣れてほしいんだけど...
全く変化しなそうな二人の仲に
ため息を吐きつつ、
体を丁寧に洗い、スウェットだけはいて
風呂を出ると、
睨み合ってる二人がいた。
だが一方は.....全裸だ。(アキ)
あぁ、前髪が鬱陶しい。
思わずぐいっとかき上げた。
『邪魔。外でやって』
「黎.....エロすぎでしょ」
「ヤバ。えっろ.....」
何がエロいのか分からないが
珍しく二人の意見が合っている。
うっとりと俺を見るアキ。
キモいな。
『まだ足りない?』
「うん、って言いたいところだけど
これ以上は明日立てない...」
だろうな。今だって壁に寄りかかって
やっと立ってる状態だ。
というかここまで全裸で平然としてるの
コイツぐらいじゃない?
「だったらさっさと帰れよ」
「何?相手にしてもらえないからって
妬かないでくれる?」
「あ?調子乗んなよ」
「は?犯されたいの?」
よく同じ様な内容の喧嘩で飽きないな。
俺だったら十秒で飽きる。
まぁどうでもいいけど、
『アキ』
「ん?なぁに?」
『風呂入れば』
「はーい」
俺は男の体を見て欲情するような
性癖は持ち合わせていない。
抱けるだけだ。
一度寝室にパソコンと判を取りにいき、
リビングに戻る。
学校にいても、俺が組の若頭なのに
代わりはない。
勿論、仕事がある。
『雪』
「はい、これは終わってるから
こっちの判押しといてね」
『ああ。これ、明後日までに』
「了解」
雪は側近として有能だ。
俺の処理スピードについてこれる上、
判断力も高い。
この様子なら、日付けが変わる前に
終わるだろう。
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