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chapter Ⅷ
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作)更新サボってすいませんでした!
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「お、おいっ、もういいだろ!?
それ以上やったら....!」
見かねたらしい金の幹部が声を上げるが
雪は冷静に返す。
完全に、雪がこの場を支配していた。
「やったら、何です?」
「ぅ、だから、その.....」
雪に気圧されて押し黙った。
そりゃそうだろう。正論だ。
「己の力量すら把握していないとは
呆れたものです」
暇だな....そして眠い。
雪が居れば問題無さそうだし帰ろうか、と
考えたとき、漸く雪が纏めにかかった。
「これに懲りたら二度と我々の領域で
勝手なことはしないことです」
あるのは静寂。広がるのは沈黙。
各々の顔に浮かぶのは恐怖、恥辱、畏怖、
そして、後悔。
ゆっくりと身を引いた雪と入れ替わりに
金の幹部達が弥生に駆け寄った。
満身創痍で息も絶え絶えな様子。
吐血してるし早めに治療しなければ
最悪死ぬだろう。
力の差とは、とても残酷だ。
経験がものをいう。
想いの強さ云々では、変わらない。
雪と共に両チームが去っていくのを
眺める。
「ガキはガキですね」
つまらなそうに、吐き捨てた。
消化不良なのだろう。
流石にあれ以上やったら死ぬのが
分かったから、身を引いた。
『帰るよ』
「はい」
ようやく、静かな夜が戻った。
空に浮かぶ星や俺達を照らす月は、
変わらずにそこにあった。
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