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chapter Ⅸ
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放課後、先生に呼ばれて何処かに消えた
雪を待つのに飽きて、寮に帰る途中なのだが
何故だろう、ストーカーが増えた気がする。
しかも、敵意がある。
これは放っておくと面倒くさそうだ。
だからといって一々相手をするのも、ね?
だからさ、二度とやる気が起きないように
潰しちゃえば良いと思わない?
『何か用?』
人気が少ないところで一旦足を止め、
振り返って隠れている人達に声を掛ける。
すると案外素直に出てきた子供.....子供?
しかしよく見れば同じ制服を着ているが
少なくとも同じクラスではない。
「八城 悠季くん、だよね?」
俺が何も答えずに沈黙を返すと
初めから答えなど期待していなかったらしく
気にせず話を続けた。
「初めまして、僕は西原様の親衛隊隊長
神崎ノエルだよ。何で来たのかは、
分かったよね?」
『西原に近づくなと?』
「そうだよ。君みたいな地味で何の取り柄も
無いような人間が近づいていいような
御方じゃないんだよ、西原様は」
その西原様を思い出しているのか、
うっとりと目を閉じた子供。
キモい。何、アイツって教祖か何かなの?
様付けで呼んでるし大分心酔してるようだ。
この学園、頭悪い奴しか居ないわけ?
『俺から近づいた覚えはないし
自分が相手にしてもらえないのを
俺に向けるとか、幼稚過ぎ』
「なっ!」
『お前は西原様じゃないのに、
どうしてお前にアイツの事が分かる?
勝手に神聖化して、他人に思考を
押し付けないでくれる?』
西原に付きまとわれたストレスか、
普段より口調がキツくなる。
しかも本人が居なくなったと思えば今度は
その信者がわざわざどうでもいいことを
ペラペラと。いい加減にしてほしい。
「このっ、忠告だけで済ませてやろうと
思ったのに!皆、ヤっちゃって!」
まさに癇癪を起こした子供。
怒鳴り声に合わせて五人の生徒が出てきた。
見たところ全員運動部。
体を使ったのか、金で雇われたか?
どちらにしろ、殺られるのはそっちだ。
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