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chapter Ⅸ
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作)やっっと休み明けテストが終わりました!
珍しく頑張りましたよ!
てことで更新再開でーす。
side 雪
テスト前一週間を切った所で
高城の部屋で勉強会をすることになった。
仕方なくこうして向かい合っているのだが.....
「あれ?ここどうするんだっけ?」
「ん?これはね、√2をXに代入して....」
「そっか、ありがとー!」
「どういたしまして」
にこりと笑いかけて再び手元の教科書に
視線を落とす。
本来なら勉強会なんてしなくても
問題ないけどあまりのしつこさに負けたのと
今のキャラを壊さないために了承した。
極論を言うと勉強ができないのは
高城だけのようでオレが教えるはめに。
いや、人並みの学力はあるし
この空間にいる人間が優秀すぎるのかな。
黎なんか音楽聴いたまま寝てるし。
八那加は黙々とノートを作っている。
「ねぇねぇゲームしようよ~」
「そうだね、後十問解いたら
休憩にしようか」
「はーい」
そして、高城の欠点は集中力の無さ。
すぐに飽きて他のものに意識が移る。
まぁ誉めればやるので扱いは楽だ。
無意識に手元のコップに手を伸ばす。
グラスを傾けるとカラン、と氷が鳴った。
「おかわり、いるか?」
「あ、ありがとう八那加くん」
目敏くというか常に気を配っている
八那加によってコップに新たなお茶が
注がれた。
何気に寡黙なおかんキャラだと思う。
ここに来て全員にお茶を出したのは
八那加だ。
そこでじっとこちらを見る黎に
首を傾げる。何かあったのか。
視線だけで問いかけると
ー誰か居るー
と、確かにそう口が動いた。
オレから外れた視線が扉に向く。
つまり、扉の向こうに誰かがいると?
確か高城の同室者は同じ風紀の....
「笹原くん、何か用かな?」
ドッ ガタンッ バサバサッ
扉に向かって問いかけると、
慌てて逃げようとしたのか派手に転んだ
音がした。
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