アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
chapter Ⅹ
-
作)テスト習慣の為大分サボりました!
来週にはテスト終わりますので!
ご容赦下さい!
side 愛翔
普段は柚と過ごす事が多い休日だが、
今日は柚の「せっかくだし親睦を深めよう」
という提案(強引)で八城兄弟も一緒に
毎年大量に送られてくるチケットの消費も
兼ねてテーマパークに来ていた。
八城兄弟も初めは渋っていたが柚の
しつこさに負け、オレも少し
壁を感じていたので少しでも仲よく
なれたらと思い反対はしなかったのだ。
「ここって....?」
「え、こうゆうとこ来たこと無いの?
二人とも!?」
驚いたことにこういった施設に来たことが
無いらしく、二人とも戸惑っていた。
とりあえずおすすめの、と言われ
柚が選んだのは当然コースター系。
俺は何度も付き合わされたせいで慣れたが
初めての人間にはキツイのでは?
と、思った通り一回乗っただけで
大人しい弟の方がダウンした。
どちらかというと精神的に疲れたようだ。
終始叫びまくる(楽しさ故)柚と
感心していた八城兄、
ずっと無言だったオレと八城弟。
「飲み物欲しい?膝枕する?」
『馬鹿なの』
ぐったりしている弟をクスクス笑いながら
兄が介抱する様はあまりにも兄弟らしかなぬ
甘い雰囲気が漂っていて。
「二人って恋人みたい」
「『は?』」
思わず口に出した柚の言葉に二人は揃って
首を傾げた。
ねぇ、と同意を求められたので
頷く。
この年でここまで仲のいい兄弟は
滅多にいないだろう。
オレだって上に一人いるがここまで
じゃない。仲は悪くないが。
「オレ達のことは気にせず行ってきて?」
「でも....」
「行こう」
体調の優れない八城弟を気にしつつ
まだ遊び足りないらしい柚に気づいた
八城兄が行っていいと声を掛けた。
それでも渋る柚を俺が促す。
八城弟は兄がいれば大丈夫だろう。
どうせこのままいても俺達には何も出来ないのだから。
「二回乗ったし戻ろっか!」
「ああ」
更に二回ほど乗り、多少は満足した
ようなので二人がいるはずの
所に行ってみると誰も居なかった。
いや、見知らぬ親子連れが代わりにいた。
トイレにでも行っているのか?
と思い10分程待ったが、戻ってくる様子は
なかった。
「冬季くんに連絡し.....あっ」
柚が連絡をとろうとスマホを開いた所で
声を上げた。
「東の方のトイレに行ってくるから
時間かかるかも、って書いている」
「そうか」
杞憂で終わって良かった。
だが、この胸騒ぎは何だ?
その嫌な予感は、たまたま横を通りかかった二人組の会話を聞いて確信になる。
「さっきの人達ヤバくない?全身真っ黒とか
怪しすぎるんですけど!」
「ねー!しかもさぁ、あの人達が向かってた
のって東の修理してることじゃなかった?」
「そうそう!絶対なんかありそうだよね!」
東の、修理ゾーン?
慌ててマップを見直すと東の迷路ゾーンが
現在修理中の為にご利用出来ません、と
書かれていた。
そして八城兄弟と同じ方に向かったという、黒ずくめの集団。
これは、もう
「愛翔!」
「柚!」
互いの名前を呼びながら同時に走り出した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
94 / 167