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chapter Ⅹ
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作)10万アクセス突破ぁぁぁ!!!
嬉しすぎて言葉を失いました....
今後ともよろしくお願いします。
side 黎
午前3時、寮へ向かう車内は
運転手を除き俺と雪の二人だけ。
「当面護衛無しの外出は控えて下さい。
絶対に一人で出歩かないように!」
『無理』
「ですよね....ま、極力オレが付きま
す。学園も安全とは言いがたいですし」
『生徒会か』
「今日の、早ければHR前には接触が
あるはずなので」
カチカチパソコンを弄りながら
忌々しそうに言葉を紡ぐ雪。
前回の一件(抗争)で更に生徒会(暴走族)への
不快感が高まったようでこのまま行くと
アキと同レベルで嫌われるだろう。
「あと、オレ達が本家へ戻った後に
オレ達の部屋を訪ねてきた人間が三人。
初めの方は高城と八那加、次に西原です」
『理由は?』
「高城達は昨日の件の詫び等かと。
西原は不明です」
チワワ達は分かるが西原が謎だな。
最近ストーカー被害が縮小したと思ったら
今度は何をしようというのか。
はぁ、人が多い場所はロクな事が起きない。
生徒会もさっさと諦めてもっと扱い易そう
な奴でも引き込めばいいものを。
「悠、着いたよ?」
促されて渋々車から降りる。
授業なんてロクなものがないし
ずっと部屋に籠って仕事してる方が
よっぽど有意義な過ごし方だと思う。
呼吸も歩行も食事も全て面倒くさい。
安眠なんてここ最近した覚えは無いし
楽しいという感覚すら思い出せない。
他人がどうなろうがどうでもいいし
勝手に傷つけばいい。
友達なんて所詮は他人の延長でしかない
のに....
「いっそ(生徒会に)入って内側から
壊しちゃおうかなぁ....」
『程々にしなよ』
「どんな表情(カオ)するんだろ?
....って、冗談だよ」
目、本気だけど?
ほんとに有能な奴ほど、癖が強い。
どんな想像をしているのか
口元に浮かぶ愉しそうな笑み。
いつも通り裏口から入った早朝の学園は
猫一匹おらず人目につかないのは楽でいい。
「....悠」
部屋のドアを開いた途端、違和感に
眉をひそめた。
それは雪も同じなようでそっと目配せ
してきた。
無言で頷きながら後ろ手にドアを閉める。
俺達の部屋は無人のはずだが人気がある。
わざとなのか靴は揃えて置いてあった。
もし不法侵入なら隠すだろう。
この寮は各部屋カードキーでしか入れない
のに入れたということは..
『何してるの、アオ』
「待ってたよ、黎」
「葵さん!?」
リビングでカップ片手にくつろいでいたのは不審者....もとい俺の伯父でありこの学園の
理事長。
そりゃ一生徒の寮部屋なんか自由に
出入りできるわけだ。
「とりあえず、二人とも座ってくれる?」
嫌な予感しかしないんだけど。
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