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俺だけがいない 4
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……………………はぁ!?
なんだアレは!? 気持ち悪いくらいに笑顔だったし!
意味わかんねぇし!!
なんだよ!
ムカツク────!!
でも、その時に全て理解できた。
新藤は俺のことだけを無視しているんだ。
俺は紙袋を新藤の机に投げつけるように置いて自分の席に戻る。
ムカツク! ムカツク! ムカツク! ムカツク!
ムーカーツークー!!
イライラしながら廊下で楽しげに会話をしている新藤を睨みつけていると、隣の席の内川が驚いた顔で駆け寄ってきた。
「新藤に喋りかけるなんて珍しいじゃん。あんなに仲が悪いのに」
「別に、俺だって喋りかけたかねぇよ」
「変なやつだな」
俺だって喋りたくて話しかけたわけじゃない!
お前の服を返してやろうって思ってから、話しかけてやったのに!
その日は1日中ムカついて何も手に付かなかった。
視界に新藤が入るたびにムカつく。
あいつは徹底的に俺のことを無視していた。
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