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修学旅行最終日 15
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つか、よくわからないけど上手くいったのか?
塚本の基準がわかんねぇけど、しっかし内川もやるなぁ。
腐女子で当たり前か。なかなか言えることじゃねぇな!
そんなことを思っていると修平が戻ってきたので俺は内川が告白したことを伝えた。
「内川がついに言ったらしいぞ。塚本が言ってた」
「へぇ、内川くんも僕らがイイことしてる間にやるなぁ」
「お、おい……」
またさっきの事を思い出して焦っていると修平が俺に顔を近づけて囁いた。
「照れないの。先に1人でヤってたのは千秋だろ?」
事実ゆえに言い返せないのが悔しい。それに、顔が赤くなるのも悔しい。
「それは……」
「何か反論があるのかな?」
「……修平がモテるから悪い」
「それは、ごめんね」
「その言い方ムカつく」
「じゃあ、帰ったらその分も……ね!」
ね! ……じゃねーし。
ばつが悪くなった俺はそのまま内川の部屋に向かった。
部屋の中には内川だけがいて、なんかこっちも呆然と座っていた。
「おい、大丈夫か?」
なんでこうも2人して脱力してんだよ。
修平と一緒に内川の肩を揺さぶると内川がはっとした顔をしてこっちを向いた。
「大丈夫か?」
「俺、言ったよ……」
「で、返事は?」
さっき塚本と話したけど結果的にどうなのか解らずじまいだったので急かすようにして聞くと。
「よくわかんね……」
「はぁ!? なんでだよー」
俺が声をあげると、内川が状況を説明し始めた。
「さっき、カステラ渡すときに話があるって言ったんだ……」
── 驚かないで欲しいんだけど……。
── どうしたの?
── お、俺。……塚本さんが好きなんだ!
── えっ……!?
内川の話によると、このあとかなりの時間、塚本は沈黙していたらしい。
こんなに沈黙されるんだからもうダメだと思った矢先に塚本が喋り始めたそうだ。
── あの……。私を知ってもらうために、これだけは言っておきたいことがあるの。
ここまで聞いて俺はあの話だなと思った。
内川によると塚本はかなり言いにくそうにしていたらしい。
そして口に出した言葉が……。
── わ、私ね……ふじょしなの! こんな私……どう思う?
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