アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
元同級生 6(おしまい)
-
「で、トイレでは話をした後、何をしたんだ」
「別に何もしてない」
「うそつけ」
「本当だよ。触ろうとしてきたけど断った」
黒澤達にはそこまで話してある。
綾倉が聞いている可能性もあるので正直に話した。
「触らせてやれば良かったじゃないか」
「やだよ」
「そうか? きっと、気持ちよくさせてもらえたぞ」
「もしかして、綾倉さんはそのマッサージの人に触らせたのかよ?」
「まだだ」
「まだって・・・。
変態マッサージを受ける気、満々じゃないか」
持っていたワイングラスをテーブルに置き、体ごと、綾倉の方を向いた。
綾倉が浅黄の方に顔を向けたので、その口にキスをした。
綾倉の気が変わるように、何かせずにはいられなかった。
「じゃあ、お前が気持ちよくさせてくれ」
「変態マッサージを受けないって約束するならいいよ」
「約束するよ」
浅黄はしばらく綾倉を見つめ、動かなかった。
「どうした? 約束するって言っただろ」
「この会話には意味がない」
「気がついたか?」
なぜなら、どうせ、綾倉が頼まなくても、約束をしなくても、この後、寝室に引き上げれば抱き合うからだ。
「まあ、いいや」と言うと、浅黄は綾倉が持っていたワイングラスをテーブルに置き、もう一度キスをしながら、右手を綾倉の下半身に向けて伸ばした。
キスをしながら手を動かしていると、綾倉が浅黄の腰に手を回し、自分の方に引き寄せた。
綾倉の体の反応とともに、その目にも段々と欲望の色が現れてきたのがわかった。
「ベッドに行くか」
「ここでもいいけど」
「ここではだめだ。藍川さんがいつ入ってくるかわからない」
「それはまずいね」
二人はもう一度キスをすると、寝室に向かうべく立ち上がった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
17 / 46