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『新宿の「ランブルフィッシュ」って店らしい。詳しい場所は聞けなかった』
「いや、調べるから大丈夫だよ、ネットで検索すれば何かしらひっかかるだろうし」
俺は以前よりモリ達と連絡を取っている。それは今までの無意味な行動のせいで結局シュンをあんな目にあわせてしまったと気がついたからだ。やはり友達は大事だと今まで以上に思うようになった。
「シュンからメールきてるか?」
『うん、短いけどね、だいたい2行くらいかな』
「オハヨウ。だけよりマシじゃないか」
『前よりは少し安心。でも反対に征広が心配。まさかヤクザ相手に何かするつもりじゃないよな?」
本当はその「なにか」をするつもりだ。それもまったくの無計画で。
「そんな大それたことはしないよ。結婚式のときロビーで睨まれたから相手のことを調べて自衛に備えようかと思っただけ。それより俺の番号教えてくれた?」
返事がない。
「モ~~~リ?」
『あ、ええと、メモしてって言ったけど、いらないって』
「……なんで」
『迷惑かけるかもしれないから、アドレスはできるだけ少ないほうがいいって。でも俺のはメモリされてんだぜ?』
「モリは無害だと分類されたんだよ、あの男に」
『なんかイマイチ喜べないな、それ』
「でも何かあったときはモリの番号が命綱だから」
『縁起でもないこと言うなよ』
モリとの電話を終えてさっそく検索をかける。それはあっけなくみつかり少々拍子抜けしたものの、とりあえずそれしか手がかりがない。明日、仕事終わりに立ち寄ることに決めた。
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