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俺、橘雪兎と黒木柊羽の出会い3
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そして柊羽との初めてのデート当日
お互いの家の場所を知らない俺たちは、駅前の広場に11時に待ち合わせをした。
けど、大ピンチ。
前日のあの後、伊宮の家に行って夜中はずっと話してた。
俺の事とか、伊宮の事とか色んな話。
それはいいとして、
「2時間の遅刻とかっ、はぁっ、ありえないでだろ!!!」
絶賛、遅刻中。
伊宮に「明日、年下くんとデートだからとりあえず早めに起こして」と言うのを忘れてしまった。
なんだかんだ面倒見が良い伊宮は文句を言いながらもいつも起こしてくれるのだが、今回は俺の完璧なミスだ。
とりあえず……
「やばいだろ……」
「橘せんぱい?」
「柊羽!お前、もういたのか!?」
何を言ってるんだ、俺は。
いるに決まってるだろ!!!
待ち合わせ時間は11時だぞ!
今何時だ!
卍
いらねーよそんなの!!!
「ご、ごめん、その、遅れて、」
「大丈夫ですよ、」
「いや、」
「僕てっきり、すっぽかされたのかなって、思って、すみません…」
「いやいや!俺が悪かったから謝らなくていいよ?!」
「僕、こんな見た目だし、よく、暗いって…言われるから」
また見た目か……
多いな見た目で判断……
「ほら!」
「えっ」
柊羽は髪が長いというか前髪が長くて目が隠れてる。
だからまだちゃんと柊羽と目を合わせたことはない。
目を合わせずとも話し方とか行動とか全部可愛いンだけどね☆
俺は迷わず柊羽の前髪を自分の手であげた。
すると、びっくりしたような顔で「せん、ぱ、い…?」と言われてしまった。
「あははは!」
「え、な、なんです、か」
「柊羽、おもしろい顔してるよ」
「あ、え、あ、はい」
「前髪切りなよ。そんな長いと邪魔でしょ」
「切った方が、いい、ですかね」
「せっかく綺麗な目してるのに勿体無いよ。
俺、好きだな、柊羽の目」
そう言うと、顔を真っ赤にして「あ、ありがとう、ござい、ます」とお礼を言ってきた。
俺も笑顔で「どういたしまして!」と言った。
「それじゃあ、デート、しよっか」
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