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なんとなーくね
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そう言えば岸谷夜宵ってどっかで聞いたことあるような……
どこで聞いたんだっけー、最近でもないし、うーん…
「ねぇ。岸谷夜宵ってどっかで聞いたことない??」
「聞いたことありますよ。だって僕が教えたんですよ、橘せんぱいに。」
「だよなーって……おまっ、!しゅ、柊羽!!!」
「僕の名前覚えててくれたんですね」
「いやいやいや!!!当たり前だろ!!!ってそれはいいんだよ!なんで2年生の廊下にいるんだよ!てか伊宮は?!」
「あぁ、伊宮先輩ならトイレに行きましたよ。僕に「あんまり雪兎を責めないでくれ」って言った後に。」
いやいつの間に?!
千影のそういう優しいところ大好き!って思うけど!思うけど!
なんなら後ろに「黒木いるぞ」って教えてほしかったかなー!!!
俺が悪かったけど!
俺が本当に悪かったけどね!
てか、
「なんで俺、岸谷夜宵って名前聞いたことあるんだっけ??もしかして柊羽から聞いたんだっけ?」
「覚えてるんですね、僕との会話も。」
「へ?あー、うー?ん??多分??」
いやー、会話までは覚えてないんだけどなんとなく柊羽からこの名前を聞いたような感じがするんだよな。
んー、んー、んー、と俺が唸っているといつの間にか隣に伊宮が戻ってきていた。
「まだ黒木と話してたのか」
「伊宮が俺をおいてトイレに言ってたからでしょ!」
「女じゃねぇんだから一緒にトイレ行ってどうすんだよ」
「それもそうだけどさ!」
俺が伊宮に俺をおいていった事を怒ってると横からふいっと急に柊羽と同じくらい背が高く黒縁眼鏡をかけている人が現れた。
「黒木。先生が探してたよ。早く1年生の教室に戻れって。」
「あぁ、そっか。」
「もしかして、黒木が話してた、あの橘せんぱい?」
「うん。そう。あの橘せんぱいだよ。」
あのってなんだよ、あの橘せんぱいって。
どんなふうに俺のこと言ってんだよ。
「隣にいるのは…」
「あ、あぁ、オレか。雪兎……橘と同じクラスの伊宮だ」
「橘せんぱいの友達だよ。」
「始めしまして。さっきも挨拶してましたが一応。岸谷です。」
「あぁよろしく」
なんだこの変な雰囲気。
元恋人同士と新入生代表と見た目やんきーの4人のこの、なんとも言えないような会話と雰囲気。
「じゃあ、戻るよ、黒木。ぼくは先生にとやかく言われたくないからね。」
「それは僕も同じだ」
「そうだね!うん!それじゃ柊羽!岸谷くん!ばいばい!」
「えっ?ちょ!雪兎?!」
俺はまた新入生の受付の時と同じく伊宮の手を引いて自分のクラスに戻っていった。
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