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タイセツナオモイデ3
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けど、父親はまたオレを愛してくれるようになった。
前とは違う、哀しくて、痛くて、もう嫌だと叫びたくなるような愛され方。
父親が言ってきた。
「お前を愛してるんだ。だから、拒絶するな」
この人は何を言ってるんだろう。
愛してるから拒絶するな?
愛されて拒絶する人がいるのか。
言っている意味がわからなく何度も、「どういう意味?ねぇ、教えてよ、」と聞いた。
「すぐにわかる」
それがあの人の答えだった。
服を脱がされた。
身体を触られた。
上半身を触っていた手が徐々に下の方へ伸びていき、いつの間にかオレのを触っていた。
その時の俺はまだ保健の授業なんてしたことが無い。
だから、この人が何をしているのかわからなかった。
なんで触れているんだろう?
なんで、父親はこんなに息が荒くなってるんだろう。
この人がすることはすべてわからないことだらけだった。
いくら答えを聞いたところで「もうすぐわかる」そんな言葉しか返ってこなかった。
何も言わず、この人のしていることを我慢して黙っていた。
口を開けられた。
父親の、この人のあれを、口に入れられた。
苦しかった。
汚かった。
苦かった。
どうする事もできず、言われた通りに舐めたり、手で触れたり、吸ったり、色々な事をした。
その度に父親は、「えらいぞ」「頑張ってるな」なんて言いながら頭を撫でてきた。
それだけで嬉しくて愛されてると感じてしまった。
いくら勉強や運動を頑張っても褒めてくれなかったこの人が、初めてオレを褒めてくれている。
嬉しくて嬉しくて嬉しくて、この行為が正しいと、この行為で父親はオレを愛してくれると、思ったんだ。
馬鹿な奴だな、オレは。
こんな行為は愛なんて呼ばない。
幼い子に対する性的虐待だろう。
でもわからない。
オレは。
だって、教えてくれる人は誰もいないんだ。
だから、こんなふざけた行為が、愛と誤解してしまった。
オレを求めてるような、ギラギラした、ゾクゾクするような目。
幼いながら、この目でもう気持ちよくなってしまっている自分。
愛されるためになんでもしてしまう自分に対して、醜くて、浅ましくて、下品で、軽蔑の感情を向ける、矛盾してしまった哀しい子。
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