アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2
-
朝はお互い電車で、学校の最寄り駅までは一緒に向かう。
今日も人でごった返した電車に乗り込む。
二駅くらいすぎた頃。何だか下半身に違和感を感じる。
………誰かに、触られてる?
目の前にいる悠哉の手元を見るが、片手は吊革をつかみ、もう片方の手はカバンにかかっている。
ということは悠哉ではない誰かに触られているのだ。
俺のお尻を触る手の動きはどんどんエスカレートして行き、撫でるようにしていたのが揉むような動きになる。
気持ち悪い…
もう、泣きそうだ…
どうして?朝はあんなに幸せだったのに、何故こんなことになる?
後ろをちらりと振り返ると、中年のおっさんが鼻息を荒くしていた。
吐き気がする。
それでもおっさんの触り方のせいなのか、俺の息もどんどん上がってくる。
嫌なのに。気持ち悪いのに。身体は反応してしまっているのだ。
「はぁ… はぁ… 可愛いねぇ。そそるよ…」
『ひっ…』
おっさんの息が耳にかかって気持ち悪い。
誰か気づけよ。助けろよ。
お願い。悠哉、助けて…
「おいおっさん。汚い手でこいつに触ってんじゃねえよ。」
「あ?なんだとガキ!?」
「そんな大声出して、自分は痴漢ですってバラしたいの?」
『ゆ、悠哉!』
「…降りるぞ。」
学校の最寄り駅はもう少し先だけど、電車内の雰囲気が嫌だった俺は悠哉に手を引かれながら歩いた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 3