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勤務初日
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とりあえず朝、待ち合わせの場所と指定された受付の前に予定の時間の15分前には着き叶さんを待つ事にした
男性も女性社員も皆私服がオシャレな人達が多い
俺みたいなヨレヨレのスーツ何て着てる人なんかいないから、皆さんの視線が痛い……
それに、会社柄か良い匂いが、色々な所からして朝から匂いに酔いそうだ
暫く待っていたが、俺を呼びに来る人は誰もいない
30分以上も受付の前に立っていれば、かなり怪しい人扱いにもなる
「 あの、失礼ですが先程からおりますが、本日はどなたかとお約束でしょうか? 」
受付嬢と呼ばれそうな綺麗な人に声をかけられた
「 あ、あの… すみません… 本日よりこちらで勤務します四宮と言います。叶さんより9時に此処へ来るよう言われて待っています 」
「 エッ?叶… ですか? 」
彼女達は顔を見合わせ、叶ってあの?え?あの叶さん?
何度もあのを繰り返し、戸惑いの顔をしていた。
昨日もそうだが、叶さんという人は相当この会社では有名人のようだ。
「 それでは只今、連絡を取りますので少々お待ちください 」
と、頭を下げれば2人はすぐに受話器の奪い合いとなった「私が… 」「私が」
何とも見苦しい・・・・
どちらかが掛けるかと言い合いをしていれば
「 四宮君、待たせたな 」
呼ばれた方へ俺と受付嬢の2人も顔を動かす
「 え、しゃ、社長!? 」
3人は同じように直立不動となるが、其処はベテラン受付
「 「 おはようございます 」」
切り替えが早かった。
「 社長、おはようございます…… あの、叶さんは? 」
その言葉に、社長の片眉が上がる
「 叶に頼まれたんだよ。お前へを迎えに行けって 」
指をさしながら『お前』と強調され、小さい俺はさらに小さくなってしまう
「 エッ。あ、あの…… すみません 」
「 何でお前が謝るだよ 」
「 あっ、ハイ… すみません…… 」
どうしても直ぐに謝る俺にイライラしながらも付いて来いと一言言って、サッサと歩き出した。
受付の人に頭を下げ、慌てて社長の後を追う
廊下を歩き進めば、ドアの前で立ち止まる
此処が今日から働く部署になるのだろうと思うが、なかなか社長はドアを開けようとはしない。
「 社長… ? 」
「 受付もお前も同じ会社の社員だろ。いちいち頭を下げるな。 もっと堂々としていろ 」
そう言って、ドアを開けた。
「 あ、ハイ。すみ…… はい 」
最後の言葉を飲み込み言われた事に返事をし、俺も部屋の中へと入っていった。
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