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四宮綾人は…
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遠い学校を選んだから、通学は電車でした。
そこで痴漢にあうようになって…… 初めはお尻を触られたりしたのは混雑してるからと思っていましたが、それがある日痴漢だと分かりました。
お尻から前を触るようになったからです。
車両を変えても時間を変えても触ってくるので思い切って
やめてください!
って手を掴んで声に出したんです。
その時の皆さんの目は冷たかったですね、それもそうです男が痴漢にあったなんて周りは信じられないですからね
その時に手を掴まれた男は大声で言いました
『 こいつが俺の手を握ってきて自分の股間を触るように仕向けてきたんだ。俺の手を掴んで…… 』
あまりの言葉に声が出ませんでした
彼は泣きながら嫌だったんです、気持ち悪いですって駅員さんに泣きついてました
その場に俺を助ける人は誰もいませんでした、皆さんの顔が汚い物を見る目で俺をみていましたから
『 そんな顔してるから 』
『 物欲しそうな顔をしてるから 』
『 その目で誘ったんだろう 』
そう皆、言葉を浴びせていきました。その様子を俺の学校の生徒が目撃していたからその日から学校へ行けば、汚いもの扱いされ毎日色々な人に呼び出されました
思い出してきたら、震えと吐き気に襲われてそのまま座り込んで話しをできなくなってしまった俺に社長が言葉をかけた
「 よく耐えたな 」
あっさりと一言でした、でも今の俺には十分すぎるほどの言葉でした。
そのまま座り込んで動けずにいれば社長がこちらに向かって歩いてくる
「 あ、あの…… 」
逃げるにも壁にぶつかり後ろへは下がれず俺の前に社長が立ち塞がり俺は震えながら見上げる形になって次に何を言われるのか、唾を飲み込むのが精一杯になるが
「 ほら 」そう言って携帯を俺の前に出してきました
「 えっ?な、なっ…… 」
訳が分からずに、携帯と社長を見れば
『 綾人君? 聞こえる? 』
通話口から俺が聞きたい声が聞こえてきました
「 か、か… のうさん? 」
社長の顔を見れば俺をジッと見ている
「 お前の独り言を叶にも聞かせていた。勝手には悪いとは思ったがきっとお前はこれからも話しをしないと考えたからな。だからここに来てからずっと通話状態になっていたんだ、だからさっきはビックリしたぞ。俺が叶のことを好きだって?絶対にあり得ないからな 」
社長がいつもの口調で話す内容に俺の頭はついてきてない
「 だ、だって… 顔を真っ赤に…… してた…… 」
「 あ、あれは叶に聞かれて焦ったんだ。絶対彼奴は腹抱えて笑ってるはずだからな!だろう叶? 」
まだ通話中だった携帯をスピーカーに切り替えしてくれて
俺と社長の前に携帯が置かれた
『 久しぶりに大笑いしたよ。晃が俺のことを好きだったなんて…… クククッ 』
「 いつまで笑ってンダ、この野郎!減給にするぞ! 」
『 ごめんごめん。チホさんには内緒にしとくからね 』
「 なっ、言ったら許さねぇからな 」
「 チホさん? 」
2人の会話にかろうじて入り込んだ俺に社長が俺を見る
「 気にするな 」
「 えっ? 」
『 晃の付き合っているやつだ 』
「 か、叶、この野郎… 」
「 ふふふ…… 」思わず笑ってしまった「 あっ…… 」
社長が俺を睨むからすぐに謝ろうとしたら
「 これからだ 」
そう言って俺の頭に社長の手がのせられた
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